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「VARが与えたPK決まりにくい」説は…大阪ダービーで今季初の失敗例/J1第12節VARまとめ

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FW豊川雄太がPKを失敗

 J1リーグは1〜4日、第12節の10試合を各地で行った。今季から導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による介入は1回。セレッソ大阪ガンバ大阪の大阪ダービーでG大阪のハンドが認められ、C大阪にペナルティキックが与えられた。

<事例>5月2日 J1第12節 C大阪1-1G大阪@ヤンマー

 0-0で迎えた前半42分、C大阪はMF清武弘嗣のパスを受けたFW豊川雄太がペナルティエリア左からクロスを配給すると、これをG大阪のMF福田湧矢がブロック。C大阪の選手たちはハンドがあったとして抗議を行ったが、G大阪のクリアからプレーは続行。C大阪の攻撃がゴールラインに流れた際にプレーが中断した。

 今村義朗主審は一度「ナチュラルポジション」と説明し、ハンドはなかったという見解を示したが、VARからの助言を受けてオンフィールドレビューを実施。その結果、C大阪にPKを与えた。ハンドがあってから中断までは約45秒、中断からOFR開始までは約1分、OFRの所要時間は約50秒だった。

 もっともC大阪はこのPKを豊川が蹴るも、ボールを左ポストに当ててしまい失敗。先制点を奪うことはできなかった。なお、今季のJリーグではVARの介入によりPKが与えられたのは4例目。これが今季初の失敗例だった。

主審:今村義朗
VAR:中村太
AVAR:川崎秋仁

 なお世界的にはVARによって与えられたPKが、主審によってのみ与えられたPKに比べて成功率が低いというデータもある。たとえば今季のプレミアリーグではそれぞれ80%、83.6%とわずかながら主審によって与えられたPKのほうが成功率が高い。初導入の昨季はそれぞれ59%、78.2%とさらに開きは大きかった。

 Jリーグでもこの傾向は同じだ。導入元年となるはずだった昨季開幕節の湘南対浦和でも湘南FWタリクが失敗しているため、通算での成功率は3/5で60%。一方、全体のPK成功率は今季が73.9%(17/23)、昨季が85.2%(52/61)とそれより高くなっている。現時点ではサンプル数が少ないため今後も検証が必要だが、いまのところはVARの介入がPKに与える影響があると言えそうだ。

■2021年VAR統計(第10節まで)
レビューで判定が修正された回数:23
レビューしたが原判定が支持された回数:5

オンフィールドレビュー:19
VARオンリーレビュー:9

①得点に関わる事象
ゴールが認められた回数:3
ゴールが取り消された回数:10

オフサイド(ゴール/ノーゴール):3/5
ハンド(ゴール/ノーゴール):0/3
その他ファウル(ゴール/ノーゴール):0/2
ラインアウト(ゴール/ノーゴール):0/1

②PKに関する事象
PKが与えられた回数:4(成功3、失敗1)
PKが取り消された回数:1
PKが蹴り直しとなった回数:0

エリア内外(PK/取り消し):1/1
ハンド(PK/取り消し):2/0
その他ファウル(PK/取り消し):1/0

③レッドカードに関する事象
カードなし→レッドカード:2
イエローカード→レッドカード:0
レッドカード→イエローカード:0
カードなし→イエローカード:1
レッドカード→カードなし:0

④人違いに関する事象
人違いでカードの対象が変わった回数:0

■過去のVARまとめ
<第1節 3回>
<第2節 2回>
<第3節 3回>
<第4節 なし>
<第5節 4回>
<第6節 1回>
<第7節 4回>
<第8節 2回>
<第9節 3回>
<第10節 5回>
<第11節 なし>

(文 竹内達也)
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