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日本vsオマーン 試合後の森保一監督会見要旨

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日本代表を率いる森保一監督

 日本代表は2日、パナソニックスタジアム吹田で開催されたカタールW杯アジア最終予選の初戦でオマーン代表と対戦し、0-1で敗れた。試合後、森保一監督が公式会見に出席した。

 以下、試合前日の森保一監督会見要旨

――オマーンが中央に絞った守備をしてきて、そこへのパスを狙われていた感じがするが、試合中の修正は?
「相手がある程度、守備を固めてきて、かつ中央を固めてくるのはこれまでの彼らの戦いを見ていても、今日の試合でも起こり得ると思って準備をしていた。我々は攻撃する際、サイドにスペースがあるのではないのかと、時間とスペースがある中、サイドから攻撃を仕掛ける。それとともに、まずはゴールに向かっていく部分、相手の守備網を崩せるように横からクサビを入れていくというのは、これまでやってきたことを出しながら試合を進めていこうと戦った。しかし、なかなかサイドから中央へのパス、そしてサイドを崩し切るに至らない中、前半から後半へは、SBが、(酒井)宏樹、(長友)佑都のところがいい形で起点になっていたので、もう少し高い位置で前線と良い距離感を持てるようにしようと後半臨んだ。後半はある程度、つながりが良くなったと思うが最後得点に至らなかった」

――ロシアW杯のときも初戦はホームで負けている。最終予選の厳しさは違うものだったか。プレッシャーや緊張感はあったか。
「最終予選に臨むにあたって、緊張感があったり、厳しい戦いを予想するという部分では、良い緊張感と最終予選の厳しい戦いを勝っていく覚悟という部分での心構えができていたと思う。これまでのW杯予選も厳しい戦いばかりだったと思うし、ロシアW杯では最終予選の初戦を落としていることは、経験値の中で持っている選手もいるし、情報として皆持っている中で、そこは踏まえて、我々が今できる、最大限の力を発揮しようと、選手たちは臨んでくれていた。雰囲気的に普段と違ったようなことがあるかと言えば、緊張感はあったと思うが、これまでの2次予選についても、一戦一戦いい緊張感を持って、そして勝つためには相手の分析をしながら、我々の力を100パーセント発揮する。選手たちは最終予選になっても同じ心構えで準備してくれたと感じる」

――失点場面をどう捉えているか。
「長いボールから、多分(吉田)麻也だったと思うが、ヘディングでつなげようとして、そこからセカンドボールを我々がうまく保持できればプレッシャーを回避できたと思う。だが、そこでセカンドボールの処理がうまくいかず、相手が前向きになって、攻撃を仕掛けてきたところで、(柴崎)岳が少し出ていき、うまくバランスが取れない中、抜け出されて失点につながったと思う。試合の中でセカンドボールの処理というもので、前半少し相手に拾われていたところ、後半修正して拾えるようになってきたが、最後のところでうまく処理できずに失点につながってしまった。試合前から気を付けていたところだが、失点につながってしまった」

――攻撃の部分でSBが空いているお互いの立ち位置だったと思う。SBを高い位置に押し出して、もう少しシンプルにクロス攻撃もあって良かったように感じたが。
「サイドに起点はできていたので、揺さ振りを掛けながら、相手の重心をはがして攻撃を仕掛けるという部分で、試合の中でも徐々に修正していけた部分もあると思うが、もう少しクロスから相手ゴールに向かっていけるチャンスが作れれば良かった。非常に、W杯最終予選で、初戦敗戦した部分では、いろんな反省があるが、この敗戦を取り返すように、我々が取り返さないといけないと思うので、反省した上で次の中国戦に向けて、修正をしながら良いエネルギーを作っていけるようにしたい」

――コンディションや準備期間が違う中で、言い訳できる部分も多いと思う。海外組が多いので、このような形がホームでは続いていき、監督ができることの幅が少ないと思うが、どうやって改善して戦い抜いていくのか。
「我々日本代表は海外組が多い中、試合に向けても全体練習が一度できただけだが、ここを言い訳にするつもりはない。これまでのW杯予選も、前回のロシアW杯に向けても海外組が多くなる中、選手たちは覚悟を持って、短い準備期間の中でも一戦一戦勝利に向けて準備して、前進してくれた。今回もそういった部分で同じような状況だが、どんな状況でも勝っていくというところ、与えられた条件の中で、個としてもチームとしても、そのときできる100パーセントを出す。そして、試合に勝っていくこと。今日の敗戦からもしっかり修正して、次、同じような状況のときに勝利に結び付けられるようにしないといけない。どういうふうに修正するかというところでは、今日の少し流れの悪い時間帯では、選手の距離感が遠くなったりした部分があったと思うし、そういった意味で攻守わたって意思統一しながら、良い距離感で試合を進められるようにと思っている。私ができることとしては、与えられたトレーニング回数で、選手たちができる限り同じ絵を持てるように、試合に臨めるようにすること。ミーティング等々、選手とコミュニケーションをとりながら、試合に向けていく意思統一を密にできるように、選手たちが持っている力をできるだけ発揮できるようにしないといけない」

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