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日本vsサウジアラビア 試合前日の森保一監督オンライン取材要旨

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森保一監督

 日本代表は7日、サウジアラビア・ジッダで行われるカタールW杯アジア最終予選の第3戦で、サウジアラビア代表と対戦する。森保一監督は6日、オンラインで日本メディアに対応した。

 以下、試合前日の森保一監督オンライン取材対応要旨

●森保一監督
——今回も準備時間が短いが、明日の試合に向けた雰囲気をどのように受け止めているか。
「準備期間は短いが、与えられた時間の中で最大限のパワーを発揮しようということで、選手個々がコンディションを上げていこう、チームとして上げていこうという良い雰囲気でトレーニングができている」

——トレーニングの際に長友と長く話していたが、彼の存在ををどう見ているか。
「すごく明るく、ポジティブに、そして高い目標を見据えて進んでいくんだ、高い目標に向かうには高い基準でいまをしっかりと戦っていかなければいけないんだということを、まずはプレーでもって体現してくれていて、いろんなコミュニケーションを含めてチーム全体に自分が持っているものを伝えてくれている頼もしい存在。カタールW杯に向けてだけでなく、アジア最終予選は非常に厳しい戦いになる中で、彼の経験、彼のポジティブに力強く前に進んでいこうという力を還元してくれているのは非常にありがたい」

——率直にいまの心境は。
「W杯出場に向けてアジア最終予選の厳しい戦いへの準備をしているという心境。皆さんもご存知のとおり、サウジアラビア戦は非常に厳しい戦いになることを覚悟しながら、選手たちが思い切ってプレーしてくれるように準備をしていきたいと思っている。かわり映えしない言葉だが、目の前に一戦に向けて最善の準備をしていこうという心境でいる」

——サウジアラビアについてどう分析しているか。
「非常に攻撃的なチーム。攻撃時に人数をかけてサイドバックも高い位置をとって、厚みのある攻撃を仕掛けてくるチーム。その前には球際、攻守の切り替えが速く、アグレッシブに戦ってくる」

——サウジアラビア戦はどこがポイントになるか。
「W杯出場に向けて、強い気持ちを持って試合に臨んでいるチームが勝利に近づくと思っている。戦術的なところはしっかり整理して臨まないといけないが、球際の攻防、切り替えのスピードが非常に大切になってくる」

——アウェーからのスタートで、欧州組は時差も移動も負担がなくなる。その場合はリカバリーの時間を短くすることができ、練習時間が増えたりするのか。
「いまは海外組が代表チームに多い中、サウジアラビアで第1戦を迎えられるのは、長距離の移動はあるかもしれないが、時差がないという部分において選手の身体への負担、メンタルへの負担は軽減される。逆に国内組は時差があるので大変かと思うが。試合を終えて本来であれば2日間くらいは軽くリカバーをしながら進みたい。選手には休ませてあげたいところはもちろんあるし、特に日曜日に試合をしてきた選手にとっては昨日まではゆっくりさせてあげたいというのはあったが、状態を見ていても時差がないぶん、そして長距離移動が軽減されたぶん、選手たちの表情を見ていても練習をしても大丈夫かなという状況に見受けられた。昨日の練習は暑熱対策も含め、少し前回の9月のオマーン戦前より強度を上げて練習した。あえて試合当日もおそらく暑い中で戦わないといけないので、慣れてもらうために、少しきついなと思ったけど、トレーニングすることができた。移動負担が少ない選手が多いので、トレーニングをすることができた」

——格上相手のほうがいい試合ができるように感じているが、サウジアラビア戦に向けてはどう捉えているか。
「いまの質問にならないチームづくりをしないといけないと監督として考えているし、反省しないといけないところがあると考えている。日本代表チームはもちろんまだまだレベルアップしなければいけないところがいっぱいあるし、越えなければいけない壁はある。世界のどこと戦っても見上げる必要はないと思うし、どこと戦っても見下して戦ったり、油断やスキがあってはならない。自分たちがいいパフォーマンスをすれば、力をしっかり出し切れば、どこと戦っても対等以上に戦い、勝っていけるチームにしないといけない。相手のことはあるが、自分たち次第で試合を決められるチームにしないといけない。またそうではなかった試合として、オマーン戦をイメージされているとは思うが、強いチームになるために、世界でトップを取っていくためにはどの試合も安定して自分たちの力を発揮しなければいけない。サウジアラビア戦に関しては重要な試合になると思うし、もちろん全ての試合が重要で大切な試合だが、W杯出場に向けて大切な一戦になることを踏まえながら、選手たちはいま準備してくれている。自分たちの力を発揮できれば、そして選手たちが持っている力をチームとして発揮できれば、勝利の確率は限りなく上げていけると思っている。いい準備をしてくれているので、私は監督として選手たちが思い切ってプレーできるように準備したい」

——古橋が追加招集されたが、どのような経緯だったのか。またコンディション面を含めた起用法は。
「追加招集にはなったが、全体の発表の時に発表することも選択肢の一つとしてあった中での追加招集となった。怪我の状態を見てということで、どうリカバリーをしていて、痛みがどう軽減しているかについて、われわれのメディカルスタッフがセルティックのメディカルスタッフと連絡をとっていた。そこで状態が良くなっている、プレーができるという中で、最終的には試合の出場を見て決めようと思い、追加招集という形になった。昨日全体練習を少し強引にやって、まずは暑熱対策をして、身体をフィットさせる、しっかり頭を代表チームのコンセプトに切り替える作業をしたので、今日のトレーニングを見て起用法は先発なのか、サブからのスタートなのか決めていきたい」

●カタールW杯アジア最終予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧

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