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日本vsオマーン 試合前日の森保一監督会見要旨

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森保一監督が前日会見に出席

 日本代表は16日、カタールW杯アジア最終予選の第6戦でオマーン代表と対戦する。森保一監督が15日、オマーン・マスカットで前日会見を行った。

 以下、試合前日の森保一監督会見要旨

●森保一監督
「われわれにとってもオマーンにとっても重要な試合で両チームとも勝ち点3を目指して戦うことになる。対戦相手のオマーンとはアジア最終予選の初戦で敗戦を喫しており、同じ相手に負けられない。次の戦いはアウェーで厳しい戦いになると思うが、勝ち点3を掴み取れるよう最善の準備をして全力を尽くしたい。次は勝つということだけでなく、われわれが何を目標として戦っているかということを考えないといけない。われわれがワールドカップ出場権を掴み取るために、チーム一丸となってタフに粘り強く最後まで戦い抜いて、勝ち点3を掴み取って次に繋げたい」

——酒井はオマーン戦に向けてトレーニングをしているということだったが、試合に使えるメドは立っているか。
「昨日すでにゲーム形式のトレーニングにも入っているので、今日のトレーニングを見極めた上で試合のメンバー入りをするかどうかを考えたい。選択肢に入っている。ゲームはできるところまで回復している」

——オマーン戦に向けて整理したい部分は多いと思うが、初戦の改善点を強調したいか、それともこの流れを大事にしたいという部分を強調したいか。
「われわれには二つ準備することがある。一度対戦しているので前回から修正しないといけないこと、改善しないといけないことがある。負けはしたが全て悪かったわけではないので、われわれができたことは整理して明日の試合につなげたい。オマーンは最終予選を通して、チームのベースをしっかりした上で1試合1試合改善を重ねて、チームをマイナーチェンジしてきている。明日の試合に向けて、われわれが相手を上回って戦えるように整理したい。われわれ自身から見た明日の戦い方だが、これまで2試合を4-3-3で戦ってきているが、その流れをベースに戦っていきたい。ただ4-3-3、4-4-2、4-2-3-1とある中で、試合が動いていない時の立ち位置はその形かもしれないが、4-3-3にも4-2-3-1にも3-5-2にも3-4-3にもなりというところは試合の流れの中で臨機応変に対峙していけるよう可変しながら戦っていけるようにと選手たちには十分に考えてほしい。与えられた時間の中で準備していけるようにしたい」

——4-3-3を2試合やってきたが、守田が今回は出場停止になる。候補者として柴崎、原口がいると思うが、どういったポイントで選手を選ぶのか。
「全体的にコンディションがいいので、個々の選手誰が出てもチームとして機能すると思う。コンディション的に全ての選手がいいコンディションでトレーニングできている。ポジションにハマる選手、生きる選手であればチームとして機能すると思う。どういうポイントで選手を起用するかという部分では総合的にと言えると思う。その選手の特徴、試合全体をモノにするときに先発で使ったほうがいいのか、途中から流れを見て試合を決める、試合を締める、試合をコントロールすることを考えていきたい。昨日の練習も試しているところはあるし、今日の練習でも練習の内容を見て、明日の起用を考えていきたい」

——初戦でオマーンと戦ったが、中国と引き分けている。オマーンの初戦との変化、興味深い違いはあったか。
「ベースの部分は確固たるベースを持っている。攻守のコンセプトが非常にはっきりしているチームだなと思う。これまでの試合を経て感じているのはわれわれもそうだが、1試合ごとに連係連動の質は上がっている。オマーン戦をこれまで見ていて、非常に思うところは対戦相手を徹底的に分析して対策を講じてくるところが試合内容にも表れている。明日の試合もかなり分析されて難しい戦いになると思うが、分析された上でも選択肢を多く持って戦えるようにしていかないといけない」

——日本はこれまでの大会で最初にW杯出場を決めてきたが、今回は難しい戦いが続いている。サウジアラビアが首位を走っているが、どういう戦いをしていくつもりか。
「結論を言えば、どんな厳しい戦いの中で2022年のカタールW杯に向けてアジア予選を突破して、出場できると考えている。これまで苦しい戦いになっている部分では、アジア全体のレベルが非常に上がっていることが言えると思う。厳しい戦いはありうると思う。これまで過去を振り返ると、W杯に出場しているのでそれまでの戦いは忘れられがちだが、厳しい予選を勝ち抜いてW杯に出場している。そこは忘れず、最後まで諦めず、目の前の一戦に最善の準備をする、一戦一戦最後まで力を出し切ってチームとして戦えば、必ずW杯の出場権を掴み取れると信じている」

——2連勝で勝ち星が先行して、準備時間も4日間あって、追い詰められた状況で戦っていた時より落ち着いて戦えると思うが、気を引き締めないといけないか、もう少し緩められるか。
「いまのチームの状況は良い緊張感を持ちながらトレーニングの時には集中してトレーニングする、オフの時間にはリラックスしながら次の試合に向けてコミュニケーションを取るという選手たちが良い雰囲気づくりを選手たち自身でやってくれている。私自身がというより、チームや選手の状態を見て、いまの質問にあったように緊張感を持ってもらうのか、リラックスしてもらうのかを働きかけていきたい。連勝して勝ち星が先行しているということに関してだが、全く厳しい状況に変わりはない。われわれは1試合1試合W杯出場権を掴み取るため、出場権をかけた戦いが1試合1試合続いているので、われわれが厳しい状況、土俵際にいることを引き続き忘れず戦っていかないといけない」

——オマーンに敗戦していて、これまでアウェーの試合では他の対戦相手にも難しい試合をしている中、どういった対処法を持ってオマーンと対戦しようとしているか。
「完全アウェーになるであろうオマーン戦は厳しく難しい試合になるだろうと思っている。プレー面の全ての部分、メンタル面も難しい試合になると思うが、ホームであろうとアウェーであろうと、いまわれわれが置かれている状況のなかで、W杯に出るためにはそこを乗り越えて1試合1試合出場権を掴み取るためのトーナメントという気持ちで勝利を掴み取って、次の試合につなげていく、W杯出場につなげていくことをしなければいけない。メンタルだけではもちろん勝てないが、厳しい戦いの中でも勝って次の試合につなげていく強い気持ちが必要だと思う。選手たちはこれまでも2敗している中、プレッシャーのかかる中、思い切ってアグレッシブに勇気を持ってチャレンジしてくれている。明日の試合も勇気を持ってプレーしてもらえるように監督として働きかけていきたい」

●カタールW杯アジア最終予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧

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