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スポーツ、エンタメ、飲食…日本の閉塞感を打破したい吉田麻也「このままいくとみんな苦しいだけ」

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日本代表のDF吉田麻也(サンプドリア)

 日本代表のDF吉田麻也(サンプドリア)がカタールW杯アジア最終予選ベトナム戦を翌日に控えた28日、報道陣のオンライン取材に応じた。ベトナム戦はコロナ禍初となる収容制限のないホームゲーム。「選手たちも満員のなかで代表戦をやることに飢えている」と意気込みを語った。

 吉田は26日に行われたW杯出場決定会見の壇上でも「なかなか予選を通してサポーターの前でプレーすることができなくて、僕だけじゃなくて選手みんなが寂しがっていました。まだ声は出せないですけど、次のステップとして6万人、たくさん集まって、みんなで勝って、もう一回W杯出場をみんなでお祝いして喜び合いたいなと思っています」と発言。チケット完売なら6万人という大観衆が集まる光景を心待ちにしていた。

 また吉田にとって、この一戦はコロナ禍で閉塞感に覆われている日本社会を変える突破口にしたいという思いがあるという。

「ヨーロッパとかオーストラリアもそうだけど、明らかに日本と違うんですよ。それを少しでもいい方向に持っていきたい。そのためには誰かが突破口を開かないといけない。僕はそれがサッカー日本代表であるべきだと思っているし、スポーツが次のステップを踏むためにも必要。エンタメ、飲食、すごくみんな我慢している。誰かが扉を開かないといけないと感じている。それが日本代表なんじゃないかと思っている」

「このまま行くとみんな苦しいだけ。ずっと我慢している。みなさんCLもELもヨーロッパ各国のリーグ戦も見ているでしょうし、アメリカのスーパーボウルのハーフタイムショーもそうだけど、全然違うわけですよ。この間の入国もヨーロッパやオーストラリアに比べて全く違う。本当に先進国なのかというくらいの差がある。改善しないといけないと思う。それは僕だけでなくみんなが思っている」

 そう危機感を明かした吉田は「僕たちにできることはサッカーで実績を上げて行って、政府関係者の気持ちを動かしていくことしかできない。まずはサッカーファミリーで、ファン・サポーターも含めて変えて行けたら」と力説。「このスポーツ界、エンタメ界、飲食界みんなが我慢しているところを突破口を開くのが日本サッカーファミリー。一丸となってこの扉をみんなで開けたら」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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