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[MOM4061]聖光DF河村慶(3年)_選手権で「恩返し」を。リベンジマッチで主役に

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聖光高CB河村慶主将(3年=レノファ山口FC U-15出身)は仲間を支え、1-0の勝利へ導いた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[10.30 選手権山口県予選準々決勝 聖光高 1-0 宇部鴻城高 おのサンサッカーパーク]

 攻守両面でリベンジマッチの主役となった。聖光高CB河村慶主将(3年=レノファ山口FC U-15出身)は、インターハイ予選準々決勝で敗れた宇部鴻城高との再戦で前半に先制ゴール。「本当に気持ちで入れたかなと。セットプレーで藤本琉維が蹴って、たまたまですけれどもトラップできて、滑って決めた感じでした」と気持ちでゴールへ蹴り込んだ。

 その河村は守備でも存在感。特に後半は個々のボールスキルが高い宇部鴻城に押し込まれる時間が増えたが、正確な読みでインターセプトし、178cmの高さを活かした空中戦、また「絶対に負けない」という1対1での強さも発揮していた。試合終了間際に崩されかけたシーンでも河村がタックルを決め、またラストパスをインターセプト。チームを鼓舞する声も印象的だった。

「GK(松尾瞬哉)とかが後ろから声を凄く出してくれるので、オレもと。最後はみんな集中力切れてはいなかったんですけれども、極限のところでやっていたのでキャプテンとしてしっかりとやらないといけないかなと思って、声をしっかり掛けながらやっていました」

 試合終了の笛が鳴ると、チームメートたちとハイタッチ。最終学年になって自覚が増したという3年生や頼もしい下級生を引っ張るリーダーは、「インターハイで(宇部鴻城に)負けていたので借りが返せて良かったです。選手権入る前にリーグ戦とかがあって、県外の強豪とやった試合でも負けが一個もなくて、勝ちグセがついてきている」と微笑んだ。

 小さな頃から、レアル・マドリーで活躍するCBセルヒオ・ラモス(現パリSG)のプレー、リーダーシップに憧れてきた。その主将は選手権出場を誓う。「選手権(予選)は去年も出ているんですけれども、(自宅のある)防府から(光市の学校まで)通ってお金とかも掛かっているし、朝、親とかが弁当作ってくれる。そういう感謝の気持ちが強いので恩返しできたらと思っています」。堅守・聖光の柱は準決勝、決勝も無失点で勝ち切り、聖光を10年ぶりの選手権へ導く。

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(取材・文 吉田太郎)

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