beacon

[MOM4111]昌平MF大谷湊斗(1年)_コーチ陣絶賛、タレント軍団の新星が優勝ゴール

このエントリーをはてなブックマークに追加

後半17分、昌平高の1年生MF大谷湊斗(1年=アメージングアカデミー出身)が左足シュートを決めて決勝点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[11.13 選手権埼玉県予選決勝 昌平高 1-0 成徳深谷高 NACK]

 トップチームでの公式戦初ゴールが優勝決定弾。“タレント軍団”昌平高の新星、1年生MF大谷湊斗(1年=アメージングアカデミー出身)が先発起用の期待に応えた。

 昌平は前半からボールを支配し続け、シュートまで持ち込んでいた。だが、成徳深谷高の粘り強い守備、シュートブロックの前になかなか得点を奪えない。後半もスコアを動かせずにいたが、17分に大谷がゴールをこじ開ける。

 左中間でこぼれ球を拾った背番号24が、「(すぐに)打とうとしたんですけれども、敵来たんで1枚かわせるかなと思って切り返して。ゴールはあんま見ていなくて、思い切り振り切った」と左足シュート。これがDFに当たってゴールに吸い込まれた。

 当初は「入ったかどうか分からなかった」という1年生だが、あっという間に先輩たちに捕まり、FC東京内定のエースMF荒井悠汰(3年)に引き倒された。もみくちゃにされた後、起き上がった大谷に荒井は祝福と感謝の抱擁。大谷は憧れの存在に喜んでもらえたことがとても嬉しかったようだ。

「嬉しかったです。(荒井は)憧れの存在です。高2(の時点)でもうプロ決まって、ドリブルからチャンスメークできて、味方とのコミュニケーションも凄くて、めっちゃ話しかけてくれて優しくしてくれる。体が強いですし、抜くドリブルが上手くてキープもできるし、自分から仕掛けることもできる」。ボールキープする力などを高く評価される大谷だが、荒井に比べると「全然まだまだです」。仕掛ける力を高めて、先輩のように高校からのプロ入りを目指す。

 この日は前半からゴール前に潜り込んでシュート。また、一番見て欲しいところを「ドリブルです」という大谷は、奪いに来るDFをいなしてキープ、また巧みにボールを繋いで見せる。藤島崇之監督が「本当に技術が高い」「指導に係わってきてトップクラス」「ストレスなくボールを扱えてストレスなく判断を変えられて、思い切ったプレーができる」「(2、3年生も)みんな評価していると思う。ボールが獲れないですから」と絶賛する才能は、他の注目プレーヤーたちに負けないようなプレー。夏のインターハイで悔しさを味わったことで進化を加速させている印象だ。

 山梨のアメージングアカデミーに所属していた昨夏、インターシティトリムカップEAST決勝で昌平の育成組織であるFC LAVIDAと対戦。雨中で抜群のスキルを発揮した。FC LAVIDA監督でもある昌平・村松明人コーチの目に留まり、すぐに練習参加の誘いを受けて昌平への進学が決まった。近年、立て続けにJリーガーや年代別日本代表選手を育成している村松コーチと藤島監督が「天才じゃないですか」と口をそろえるほど。大阪出身、FC LAVIDA出身の選手たちとはまた異なる道のりを歩んできたMFは、活躍を続けて代表、プロへ駆け上がっていく意気込みだ。

 同学年のDF上原悠都(1年)が、U-16日本代表としてアジアの戦いを経験。大谷は「代表に行きたいです。県予選でまだ通過点なので、全国で活躍して代表とか入って行けたら良いなと思っています。(選手権では)点を決めたいです。アシストも良いんですけれども、点の方が評価が上がるかなと思っています」。昌平の新星は熾烈な競争でアピールを続け、全国舞台でまた結果を残す。

★高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチを応援するsfidaは、第101回全国高校サッカー選手権大会のオフィシャルパートナーです。


 挑戦し続ける若者を応援したい、挑戦の先にある新たな扉を開くサポートをしたい、そんな想いから第100回大会より全国高校サッカー選手権へ協賛。日本一を目指す高校生たちの挑戦を全力でサポートいたします!

sfida 2022秋冬COLLECTIONはこちら

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2022

TOP