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40年前に選手権で一世を風靡…山梨学院・羽中田昌監督が指揮官として再び選手権へ

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山梨学院高の羽中田昌監督

[11.12 選手権山梨県予選決勝 山梨学院2-1(延長)帝京三 JITス]

 40年ぶりの選手権へ。羽中田昌監督は今季から山梨学院高の指揮官に就任。連覇を途絶えさせることなく、3年連続9度目の県制覇に導いた。「もちろん真っ向勝負。おれたちのサッカーで全国に挑んでいきます」と意気込みを語った。

 羽中田監督は、40年前の選手権で一世を風靡。山梨県の韮崎高で1年生から活躍し、1980年度の選手権ベスト4進出に貢献した。81年度、82年度の選手権では2年連続で決勝に進出。しかし、頂点にたどり着くことはできなかった。

 一般就職から時間を経て、指導者キャリアをスタートさせると、2008年からは当時四国リーグのカマタマーレ讃岐を指揮。その後は奈良クラブや東京23フットボールクラブ、18年からはブリオベッカ浦安の指揮を執ったが、「3年前、僕はサッカーの監督はもういいやと。もうやめようと思った」と一線を退いていた。

 現場復帰したきっかけは、高校時代の恩師の存在だ。山梨学院の総監督を務める横森巧氏からの誘いがあったという。「横森監督に声をかけていただいた。正直どうかなと思ったんですけど、やらせてもらった」。いまだに恩師を“監督”と呼ぶ癖は抜けきれないことに笑いながらも、「監督にはほんと感謝の気持ちでいっぱいです」と思いを伝えた。

「山梨の英知になればいいなんて勝手に考えている」と地元への思いも語る。「いま本当に横森監督からいろんなものを教えてもらって、すばらしい貴重な経験をさせてもらっています」。県制覇から来月の選手権へ。山梨学院は2年ぶりの全国制覇を目指す。

(取材・文 石川祐介)
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