beacon

後半だけで6発!徳島市立が昨年決勝で敗れた徳島商にリベンジ!!2年ぶり19回目の全国へ:徳島

このエントリーをはてなブックマークに追加

徳島市立が2年ぶりの全国へ

[11.12 選手権徳島県予選決勝 徳島市立6-0徳島商 徳島市球技場メイン]

 第101回全国高校サッカー選手権徳島県予選の決勝が12日に行われ、徳島市立高徳島商高を6-0で破り、2年ぶり19回目の本戦出場を決めた。

 一昨年度まで3連覇していた徳島市立だが、昨年度は決勝で徳島商に1-4で大敗。苦杯をなめていた。「選手にその悔しさがどれだけあったかは分からないけど、僕はこの1年は長かったですね」。河野博幸監督はリベンジを十分に意識して臨んでいたことを明かす。

 立ち上がりこそ互いに慎重に入ったかに見えたが、自力に勝る徳島市立が徐々にペースを掴んでいく。前半28分に左サイドをMF山座拓達(2年)が持ち上がり、エリア内で受けたFW林秀太(3年)がシュート。これは相手の好守に防がれたが、同36分にはMF吉田壮汰(3年)の右クロスにFW鈴木悠哉(1年)が詰めて決定機を作るなど、チャンスを作り続ける。

 そして後半に入ると、一気に畳みかけることになる。まずは2分、右サイドでボールを受けたDF野々村泰成(3年)がコースを見極めて右足を振り抜く。これが見事にゴール左隅を捉えて先制点になると、同7分にはカウンターから左サイドで吉田がクロスを入れると、MF河村壮真(3年)流し込んでリードが2点に広がる。

 止まらない徳島市立は後半11分に鈴木のゴールで加点すると、同28分には波状攻撃から最後にDF山本煌大(2年)が押し込んで4点目。終了間際には山座と途中出場のFW笠原颯太(2年)にも得点が生まれ、後半だけで6得点を奪ってみせる。さらに被シュートはわずかに1本。ノーピンチの完勝劇で、選手たちは見事に昨年度のリベンジを果たした。

 今年の夏はインターハイを地元・徳島県で開催。徳島市立はホストチームとして出場したが、初戦となった2回戦で矢板中央高に惜敗。大会直前に怪我人が多数出てしまったことも影響としてはあったという。しかし文字通り“怪我の功名”。多くの選手が経験を積めたことでチームの底上げに成功し、更なるチーム力の向上も見込めるようだ。

 主戦場とするプリンスリーグ四国では2位以上が確定。来週末には首位の愛媛FC U-18との天王山がある。勝ち点7差と数字上は厳しいが、優勝の可能性がある限り、最後まで追い求めていくつもりだ。

 そして強度の高い試合をこなすことで、全国大会までに更なるレベルアップを目指す。河野監督は「とにかく結果にこだわりたい」と話すと、「交代も含めて選手はいるので、今年で上手いこと勝たせることができれば、来年以降は楽しみな選手が多いので、繋がっていくと思う」と意気込んだ。

(取材・文 児玉幸洋)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2022

TOP