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“2強”の牙城を崩した日体大柏、主将のFW吉田眞翔が狙うは「初出場、初優勝」

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日体大柏高(千葉)主将のFW吉田眞翔(3年)

 激戦区・千葉県を初めて突破し、全国高校サッカー選手権への切符をつかんだ日体大柏高(千葉)。21日に行われた組み合わせ抽選会に臨んだ同校主将のFW吉田眞翔(3年)は、「初出場、初優勝を目指して、千葉県代表として新しい歴史をつくっていきます」と日本一を誓った。

 21世紀に入ってからの21大会(2001年〜)では、市立船橋高が11回、流通経済大柏高が7回、八千代高が3回、と3校が千葉県の選手権出場権を独占。そして、21年で市立船橋が2回、流通経済大柏が1回、選手権で日本一に輝いている。同期間の総体でも市立船橋が6回、流通経済大柏が2回、優勝旗を千葉県に持ち帰っている。“2強”時代に終止符をうった背景には、日体大柏からわずか数kmの距離にあるJ1クラブ・柏レイソルの存在がある。

 日体大柏と柏レイソルは、2015年に相互支援契約を締結。柏レイソルのアカデミーコーチと兼任する形で、根引謙介が日体大柏監督と菅沼実が日体大柏コーチを務めている。日体大柏が「定期的に日立台の練習グラウンドでトレーニング」を行い、日体大柏と柏レイソルU-18 が「合同の選手セレクション」を実施しているという。実際、昨年はDF土屋巧が、今年はFWオウイエ・ウイリアム(3年)が、日体大柏から柏レイソルへの入団を決めており、良好な関係性が見て取れる。

 相互支援契約から5年目の2019年には、総体への出場権を獲得し、8年目にはついに選手権への出場も果たそうとしている。吉田主将は「相手チームも初出場なので、しっかり分析して戦っていきたいと思います」と1回戦の芦屋学園高(兵庫)戦へ気を引き締めるも、「パスをしっかり繋いで、圧倒的な攻撃サッカーを見せていきたい」と選手権への期待をふくらませた。


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