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[MOM4485]富山一FW稲垣禅太郎(3年)_準決勝で2年連続2ゴール!決勝そして全国のリベンジへ

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今年のトミイチの10番、稲垣禅太郎が圧巻のパフォーマンスをみせた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 選手権富山県予選準決勝 富山一8-0富山中部 高岡スポーツコア]

 交代する後半22分までに生まれた全5ゴールに絡む圧巻のパフォーマンスだった。今年の富山一高の10番、FW稲垣禅太郎(3年)は「準々決勝では1点も絡めなかったので、とても悔しい思いをした。ホッとしています」とまずはチームを勝利に導けたことに安堵した。

 右サイドを駆け上がるスピードスターだが、この日は5バックで守る相手の守備に苦戦した。それでも前半11分にこぼれ球に詰めて泥臭く先制点を決めると、同40分にはCKを蹴って追加点を演出。後半が始まってすぐの2分にポストプレーからMF入江秀虎(3年)のゴールをアシストすると、同11分にはCKをFW加藤隼也(3年)の頭に合わせる。そして同18分、DF大居優汰(3年)のクロスをヘディングで決めて、お役御免となった。

 稲垣は中学時代、カターレ富山のアカデミーに所属。途中で中体連に移ったが、高校で再び、富山U-15時代の同僚と再開。この日の得点シーンに絡んだ加藤や大居といった選手は、当時からのチームメイトだった。「優汰のクロスはいつも信じて走っている。2点目の場面もあそこにふんわりと出してくれと言っていた。中学校からやってきたので、特長はだいたい分かっています」と信頼関係に胸を張る。

 全国大会まであと一勝と迫った。昨年度も稲垣は準決勝で2得点を決めたが、決勝では無得点に終わっていた。「苦しいときに自分のゴールで勝たせられる選手になりたい」と話す稲垣は、「去年の決勝では点が取れなかったので取りたい」と意識を十分にする。そして全国でリベンジを果たすこと。「今年のインターハイも自分は無得点で終わったのでとても悔しかった。冬は決めて勝ちたいです」。伝統の背番号10がその実力を証明する。

(取材・文 児玉幸洋)
●第102回全国高校サッカー選手権特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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