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[MOM4521]飯塚DF坂本海凪太(3年)_「なんでもできる万能タイプ」のDFが観衆の度肝を抜く決勝ゴール!!

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決勝点を奪った飯塚高DF坂本海凪太(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.5 選手権福岡県予選準決勝 福岡大若葉高 0-1 飯塚高 ミクニワールドスタジアム北九州]

 観衆の度肝を抜くランニングヘッドからの決勝点だった。

 後半16分、相手の守備陣形を観てMF久保公斗(3年)のショートCKの判断から攻撃を始めた飯塚高は、リスタートした久保がリターンパスを受け取って素早くクロス。弧を描いたボールに走り込みながら頭で合わせたのは、DF坂本海凪太(3年)だった。

「セットプレーは背の高さの勝負じゃない。ボールの質と入っていくタイミング」

 そう語る中辻喜敬監督のサッカー観どおりのゴール。ショートCKでボールを動かした当初、いったん遠い位置で待って相手DFの間へと走っていった坂本の判断力と決断力、そしてそこに鋭いボールを送り込んだ久保のキック精度、そして走り込みながら速いクロスに当てて枠に飛ばした坂本のヘディング技術が合わさってのゴールだった。

「なんでもできる万能タイプで、サッカーをよくわかっている」と中辻監督が評するDFは、パワフルな攻撃を仕掛けてきた福岡大若葉にも粘り強く対応。焦りも生まれかねない試合展開の中で攻守に存在感を発揮し、チームを勝利に導いてみせた。

(取材・文 川端暁彦)
●第102回全国高校サッカー選手権特集
川端暁彦
Text by 川端暁彦

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