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[MOM4579]米子北FW愛須隆聖(3年)_監督も認める「能力は高い選手」8本のシュートを放ち2ゴールの活躍

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(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.29 選手権1回戦 山形明正0-4米子北 埼スタ]

 期待を込めた“ダメ出し”となった。「能力は高い選手なんですが、どフリーを3本くらい外していますので、もう少しここぞというところで決められる選手になってほしいですね」。先制点とダメ押しとなる4点目を決めたFW愛須隆聖(3年)の評価を聞かれた中村真吾監督は、苦笑いを浮かべながらそう答えた。

 もっとも、愛須自身も反省点として大いに感じている。両チーム最多の2ゴールを決めた愛須だったが、放ったシュートも最多の8本だった。試合後すぐに行われた場内インタビューでも、外してしまったシュートシーンに自ら言及。取材エリアでも「あと何点か決めるところがあったんですけど、2点しか決められなかった」と真っ先に反省を口にした。

 和歌山県出身だが、「自分のプレースタイルとは違うサッカー、縦に早いサッカーで活躍してやろう」と強く決意して、山陰の強豪校への進学を決断した。元日本代表MF香川真司(C大阪)のような、「発想を超えるプレーだったり、誰もがびっくりするようなプレー」を意識してサッカーレベルの向上に取り組んできた。そして今季戦う高校年代最高峰のプレミアリーグでは7得点を記録。「プレースピードが高いので瞬時の速さが身に着いたと思います」と自身の成長も感じている。

 この日もチームを勝利に導く活躍だったことは事実。「普段のプレミアの試合よりも人数が多く入っていて、仲間の応援もあってすごくいい雰囲気だった。自分の力になったかなと思います」と初々しく笑みをこぼした背番号11は、「明後日も自分がゴールを決めて勝ちたい」と昌平高との大一番に向け、力強く意気込んだ。

(取材・文 児玉幸洋)

●第102回全国高校サッカー選手権特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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