「自分ひとりの力では絶対に来れなかった」。18年ぶり出場の柳ヶ浦は逆転負けも、3年生右SB中川喜之輔がチームの選手権初ゴール
[12.29 選手権1回戦 帝京大可児高 2-1 柳ヶ浦高 駒場]
3年生の右SBが、柳ヶ浦高(大分)の選手権初ゴールを決めた。前半27分、左CK後の混戦からこぼれ球がDF中川喜之輔(3年=TONAKAI FC U-15出身)の前へ。背番号2が右足を振り抜くと、ボールはゴール左隅を破った。中川は県予選3回戦の大分工高で決勝ゴール。続く日田林工高との準々決勝では2ゴールを決めている。そのDFにとっても、喜びは格別なモノだったようだ。
「(全国で)点を決めるとこんなに嬉しいんだと。めちゃくちゃ嬉しかったですし、このまま終われば良いなと思ったけれど甘くはなかった。お父さんとか、お母さんに自分のサッカーしている姿が好きと言われてここに送り出されたので、それに応えられたのは本当に良かったんですけれども、勝利を届けられなかったのは残念です」。
中川は前半の接触プレーで太ももを負傷。痛みが強くなった後半の6分に途中交代している。その後、チームは逆転負け。「もうちょっと(みんなと)一緒にプレーしたかった」と唇を噛んだ。
それでも、柳ヶ浦にとっては大きな1点だ。柳ヶ浦は05年度大会で選手権初出場。その年のインターハイ王者・青森山田高(青森)と初戦で戦い、0-2で敗れている。それから18年ぶりの出場で、初ゴールを記録した。チームの歴史に名を刻んだ中川は仲間たちに感謝する。
「自分が決めて嬉しいというのがあるんですけれども、ここまで来れたのは、自分ひとりの力では絶対に来れなかったし、県決勝の時に自分が取られて失点してしまって。ボール取られた時は終わったみたいな感じだったんですけれども……。その後仲間が点決めて勝つことができたんで、チームの勝利をずっと優先してプレーしていて、あわよくばゴールというのを狙って本当に決めれて良かったです」
試合後のロッカールームでは一緒に最終ラインを組んできたCB外園優心(2年)ら後輩たちに思いを伝えた。そして、「来年、また戻ってきて欲しいです」。高校サッカーから卒業する3年生DFは来年、後輩たちが選手権初勝利を勝ち取ることに期待を寄せた。
(取材・文 吉田太郎)
●第102回全国高校サッカー選手権特集
3年生の右SBが、柳ヶ浦高(大分)の選手権初ゴールを決めた。前半27分、左CK後の混戦からこぼれ球がDF中川喜之輔(3年=TONAKAI FC U-15出身)の前へ。背番号2が右足を振り抜くと、ボールはゴール左隅を破った。中川は県予選3回戦の大分工高で決勝ゴール。続く日田林工高との準々決勝では2ゴールを決めている。そのDFにとっても、喜びは格別なモノだったようだ。
「(全国で)点を決めるとこんなに嬉しいんだと。めちゃくちゃ嬉しかったですし、このまま終われば良いなと思ったけれど甘くはなかった。お父さんとか、お母さんに自分のサッカーしている姿が好きと言われてここに送り出されたので、それに応えられたのは本当に良かったんですけれども、勝利を届けられなかったのは残念です」。
中川は前半の接触プレーで太ももを負傷。痛みが強くなった後半の6分に途中交代している。その後、チームは逆転負け。「もうちょっと(みんなと)一緒にプレーしたかった」と唇を噛んだ。
それでも、柳ヶ浦にとっては大きな1点だ。柳ヶ浦は05年度大会で選手権初出場。その年のインターハイ王者・青森山田高(青森)と初戦で戦い、0-2で敗れている。それから18年ぶりの出場で、初ゴールを記録した。チームの歴史に名を刻んだ中川は仲間たちに感謝する。
「自分が決めて嬉しいというのがあるんですけれども、ここまで来れたのは、自分ひとりの力では絶対に来れなかったし、県決勝の時に自分が取られて失点してしまって。ボール取られた時は終わったみたいな感じだったんですけれども……。その後仲間が点決めて勝つことができたんで、チームの勝利をずっと優先してプレーしていて、あわよくばゴールというのを狙って本当に決めれて良かったです」
試合後のロッカールームでは一緒に最終ラインを組んできたCB外園優心(2年)ら後輩たちに思いを伝えた。そして、「来年、また戻ってきて欲しいです」。高校サッカーから卒業する3年生DFは来年、後輩たちが選手権初勝利を勝ち取ることに期待を寄せた。
(取材・文 吉田太郎)
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