beacon

王者岡山学芸館は夏に続くPK戦敗退…GK平塚仁「この悔しさを持って大学生活を送ってプロになりたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[1.2 選手権3回戦 岡山学芸館1-1(PK5-6)名古屋 柏の葉]

 PK戦ではほぼコースを読んでいた。しかし相手の失敗はあったが、一本も止めることは出来なかった。「スタンドを見たらみんなが応援してくれて、親もいたので、成長した姿をみせたかった。それができなくて、悔しいです」。岡山学芸館高の守護神、GK平塚仁(3年)は涙を堪えることが出来なかった。

 夏に続くPK戦での敗退となった。岡山学芸館は昨年夏のインターハイでも3回戦で高知高とPK戦に持ち込む熱戦を演じたが、15人目までもつれる死闘の末に敗れていた。「夏も負けていたので、絶対に止めてやろうという気持ちでいました。このチームでまだ試合がしたかったです」。ここでも涙があふれた。

 2年生で出場した昨年度大会で日本一を経験。選手権王者として過ごした今年度はチームとして苦しむ時期もあったが、最後の選手権では初戦で優勝候補の尚志高を破るなど、チームを仕上げてきていた。「選手権も含めて、高校サッカーが人間として成長させてくれた」。チームメイトには感謝しかないと話す。

 そして4年後のプロ入りを誓う。卒業後は関東の強豪大に進学して4年間を過ごすつもりでいる。「もっと練習して、失点もしないくらい、大学4年間あるので、この悔しさを持ってしっかりと大学生活を送って、プロになりたいです」。今後の成長を楽しみにしていきたい。

(取材・文 児玉幸洋)

●第102回全国高校サッカー選手権特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

TOP