beacon

昌平を完封した青森山田のDF山本虎、準決勝・市立船橋戦へ「郡司は自分と(小泉)佳絃で止める」

このエントリーをはてなブックマークに追加

青森山田のDF山本虎主将

[1.4 選手権準々決勝 青森山田 4-0 昌平 浦和駒場]

 狙い通りの試合運びでプレミアリーグEAST対決を制した。青森山田高(青森)の最終ラインを支えるDF山本虎主将(3年)は「前半の3点でだいぶ優位に進められた。昌平とプレミアリーグの前半戦にホームで対戦したときも前半に3点ぐらい入った。昌平は入りが悪いというのはデータにあった」と指摘。昨年7月2日のプレミアリーグEAST第10節も前半に3点を奪い、5-1で大勝しており、その再現となった。

 逆に勝てば優勝が決まる状況で迎えた昨年11月26日のプレミアリーグEAST第21節は2点を先行されながら後半45分から2点を奪い、2-2のドロー。最終節での優勝決定につなげる試合となった。「(第21節は)優勝したい思いが先行しすぎていた。今日は全員が冷静にやるべきことができた。気持ちが入り過ぎず、リラックスしてできた」と、1か月前の反省も生かした。

 4得点中3点はセットプレーから。「相手は背後に弱いというデータがあった。セットプレーもゾーンで(守るが)強くないからどんどん取っていこうと話していた」と山本は明かす。シンプルなロングボールで背後を狙って1トップのFW米谷壮史(3年)を走らせ、サイドからセットプレーを獲得するという狙いが結果につながった。

 6日の準決勝では再びプレミアリーグEAST勢の市立船橋(千葉)と対戦する。プレミアリーグではアウェーで1-1、ホームで2-0と1勝1分だが、「郡司は絶対に点を決める選手。自分と(小泉)佳絃で止めたい」と、DF小泉佳絃(3年)とともに市立船橋のエースで得点ランキングトップのFW郡司璃来(3年、清水内定)を抑え込むつもりだ。

「自分たちは(失点)ゼロでいくこと。前は絶対に点を取ってくれる」。そう攻撃陣を信じる山本だが、この日2得点の小泉に刺激を受けたか、「自分もまだ点を取ってないのでセットプレーで点を決めたい」と攻守で活躍を誓った。

(取材・文 西山紘平)

●第102回全国高校サッカー選手権特集
西山紘平
Text by 西山紘平

TOP