beacon

昨季4強の神村学園は8強敗退…MF名和田我空は3戦連発も空砲「まだまだ努力」全中優勝世代との融合の来季へ決意新た

このエントリーをはてなブックマークに追加

[1.4 選手権準々決勝 神村学園3-4近江 浦和駒場]

 2試合連続となる決勝弾になるかと思われた。2-2と同点に追いつかれた直後の後半15分、神村学園高はゴール前左でFKのチャンスを獲得。これをMF名和田我空(2年)が直接狙うと、GKの手を弾いたボールがゴールネットに吸い込まれていった。

 しかしチームはその後2失点を喫して逆転負け。名和田の今大会3試合連続となるゴールも空砲に終わった。「得点できるところで取れないとああいう試合になるんだと感じたので、まだまだ努力するしかないなと感じました」。有村圭一郎監督も「相手がどうのこうのというのは常にあること。マークされる中でもやれる選手になってもらいたい」と更なる成長を求めた。

 スーパー1年生として注目された昨年は、ベスト4に進出して国立競技場のピッチも踏んだ。今季は世代別代表活動との並行で忙しいシーズンだったが、11月にはU-17ワールドカップに出場。「課題」だったという守備面に目を向けて、レベルアップに励んできたという。

 来季はいよいよ最終学年。進路も注目されることになりそうだが、名和田自身は神村学園で結果を残して卒業したい思いを強く持つ。来年は自分たちが立って以来、2年ぶりに全国中学校サッカー大会で日本一を経験した世代も入学してくることになる。「1年間はものすごく早い」と話した名和田は、「先輩たちの思いだったり、鹿児島県、神村学園の思いを背負って来年こそは頑張りたい」と決意を新たにした。

(取材・文 児玉幸洋)

●第102回全国高校サッカー選手権特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

TOP