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一部別メニュー調整の麻也「どれだけ自分たちの良さを出せるかがカギ」

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 日本代表は3日に、4日のW杯最終予選・オーストラリア戦に向けた練習を試合会場の埼玉スタジアムで行い、冒頭の15分間が報道陣に公開された。ボール回しのウォーミングアップ終了後、帰国したばかりのMF本田圭佑 (CSKAモスクワ)、FW岡崎慎司、DF酒井高徳(ともにシュツットガルト)は、フィジカルトレーニングを行ったチームの輪から離れた。さらにDF吉田麻也(サウサンプトン)とFWハーフナー・マイク (フィテッセ)も、別メニューで調整を行っていた。

 股関節痛を抱えている吉田は、自身のコンディションについて「状態は良くなっています。ただ、完全ではないので、ターンとかステップの激しいものは、なるべく控え、直線的なものだけにしました」と、明かしている。

 明日の試合、日本は無失点で90分を終えれば、5大会連続でのW杯出場が決まる。それだけにCBで先発出場が濃厚とされる吉田も、「まずは失点を抑えることが一番大事」と話したが、オーストラリアが簡単な相手ではないことを強調した。

「引き分けを狙って、引き分けられるほど力の差があるわけではありませんし、過去の対戦でも非常に激しい戦いになっているので。相手のストロングポイントは明確なので、どれだけそこをしっかり抑えられるかだと思います。うちのストロングポイントが相手のウイークポイントだし、逆に言うとうちのウイークポイントが相手のストロングポイントなので。お互いの良いところをどれだけ消し合い、自分たちの良さを出せるかがカギになると思います」

 ブルガリア戦を0-2で落とした日本代表は、最終予選のヨルダン戦に続く黒星で、ザッケローニ体制となって初の連敗を喫している。「この試合から、(ブルガリア戦の)改善できていることを示したい」と意気込む吉田が、オーストラリアを抑えて、日本をブラジルW杯に導く。
(取材・文 河合拓)

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