beacon

W杯切符かけた豪州戦へ、ザックが本田の先発起用を示唆

このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本代表は3日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行い、4日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦に向けて最終調整した。同日午前に帰国したMF本田圭佑(CSKAモスクワ)、FW岡崎慎司、DF酒井高徳(ともにシュツットガルト)も合流。初めて26選手がそろって練習を行った。

 練習後に記者会見を行ったアルベルト・ザッケローニ監督は3人のコンディションについて「(冒頭15分間の公開時に)みなさんが見たよりも、ちょっとだけだが、多く見られた」と冗談交じりにコメント。そのうえで「今日のところでの目標は、どれだけ回復させられるかにある。少し疲れが見えるかもしれないが、彼らは非常に若いし、『元気だ』とも言っていたので大丈夫だと思う」と強調した。

 そのうえで本田の先発起用を示唆した。1日のロシア杯決勝で右太腿痛から復帰した本田は後半22分に交代。67分間のプレーにとどまり、オーストラリア戦は長距離移動や時差も含めた中2日の連戦となるが、「最近、90分間やっていないが、直近の試合では70分近く出ている。少し疲労は残っているようだが、こないだの出場時間よりは数分多く出られるのではないかと思っている」と指摘した。フル出場は難しくとも、先発で可能な限り引っ張りたいとの思いがある。

 本田不在だった3月26日のヨルダン戦は1-2で敗れ、最終予選初黒星を喫した。5月30日のブルガリア戦も0-2の零封負け。2月6日のラトビア戦(3-0)以来、約4か月ぶりの代表復帰となる背番号4にかかる期待は大きい。「ヨルダン戦はチャンスはつくれていたが、決定力がなかった。そこに本田が決定力をもたらしてくれるのなら、武器が一つ増えたと言えるのかなと思う」。勝って5大会連続のW杯出場へ。本田がザックジャパンをブラジルへ導く。

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
ブラジルW杯アジア最終予選特集

TOP