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ミャンマー戦では2アシスト! ドイツでの日々も語ったDF室屋「自分の意見がない人間には見られたくない」

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日本代表DF室屋成(ハノーファー)

 日本代表DF室屋成(ハノーファー)が30日、報道陣のオンライン取材に応じた。カタールW杯アジア2次予選のミャンマー戦(○10-0)で途中出場から2アシストの活躍。「前半で試合が決まっていたので評価はしづらい試合だったが、その中でも数字が残せたのでよかった」と前向きに振り返った。

 室屋は昨年夏、FC東京からハノーファーに移籍。3月のモンゴル戦(○14-0)は所属先の検疫措置などにより招集が見送られたため、今回の活動が欧州挑戦後初のアジア予選となった。ミャンマー戦では後半開始時、DF酒井宏樹に代わって投入されると、右サイドのからの攻撃を活性化。鋭いグラウンダークロスでMF守田英正とFW鎌田大地のゴールもアシストした。

 自慢の突破からのクロスは「ヨーロッパに行ってもそこで勝負したいと思っていたので、変わったことはない」とさらに磨きがかかり、MF伊東純也との連係も「相手が常に嫌がるポジションを取れれば」という意識で良好なバランスを確立。角度をつけたパスや、ペナルティエリア内への侵入でも脅威となり、力の差はある相手とはいえ上々のパフォーマンスを披露した。

 今季はハノーファーでもリーグ戦34試合中32試合に出場。「Jリーグほどの細かさがないことが最初は難しく感じた。ボールを持ったときも一人でどうにかしないといけないシーンが多い」と当初は壁にぶつかったというが、「勉強になるというか、自分のためになることが多い」と前向きに乗り越え、「ドイツ2部のサッカーにうまく適応できたのが自分の中で成長できた点」と自信を深めた。

 またピッチ外でのコミュニケーションも「チーム内で言い返せなかったり、自分の意見がないような人間に見られたくないと思っていた」と序盤から意気込み、「普通に言い返したりもします。英語と日本語と、ドイツ語で適当に。言葉足らずだとしても、日本語だとしても、ジェスチャーや感情で示すのはずっとやってきた」。その結果、ウニオン・ベルリン移籍が決まったMF原口元気が来季から不在になっても「仲がいい選手もたくさんできたので、普段の生活でも大丈夫」と不安を感じていないという。

 そして何より重要なピッチ内については「サッカーのところでいい成績を残せなかったので、来年はもっともっといいチームになっていきたい」とチームの1部復帰へ意気込み。A代表でも「チームでやっていることを代表でも出し続けることが大事」と真っ向勝負をしかけ、さらに波に乗っていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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