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得点力不足に悩むチームの起爆剤となれるか…Jでゴール量産の前田大然「FWなので、思っていることがある」

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日本代表FW前田大然

 Jリーグで得点を量産する韋駄天ストライカーが約2年5か月ぶりに日本代表に招集された。燃えないわけがない。FW前田大然(横浜FM)は「練習から目に見える結果を残していきたい」と虎視眈々と出場機会を狙う。

 A代表では2キャップを刻んでいるが、東京五輪世代中心で臨んだ19年6月にコパ・アメリカで記録したもの。フルメンバーとなるA代表には“初招集”される形となった。その間、東京五輪代表の一員として時間を過ごしてきたが、集大成となる五輪本大会では本領発揮するには至らなかった。

 東京五輪本大会では3試合1得点、そして先発出場はゼロに。「僕を含めて攻撃陣がゴールを取れなかった」と振り返ったように、FW登録の選手の得点は前田の1得点だけに終わり、悔しさを味わった。しかし、悔しさを糧にして成長へとつなげるとJリーグで躍動する。

「チームに帰ってからゴールの意識はより強くなったし、自分がチームを引っ張る思いでやってきた」

 ゴールへの意識をより強めた男は、目に見える結果を残す。東京五輪後に出場した14試合で11得点を記録しており、直近の6日に行われたJ1リーグ第35節FC東京戦では今季2度目のハットトリックを達成。今季の得点数を21まで伸ばし、得点王レースのトップを独走しているように、好調を維持したままA代表に合流した。

 カタールW杯アジア最終予選で日本は苦戦。4試合を終えてプレーオフ圏外の4位に沈み、4試合で3得点はグループ最下位となっている。得点力不足に陥っているが、「そこまで悲観することはない」と視線を前へと向けた。

「FWをやっているので、自分の中で思っていることがある。点は入るときは入るし、入らないときは入らない試合もある。これから点が入ると思って自分たちはやっていくので、あまり気にせずに1試合1試合、点を取って勝てればいい」

 今回は28選手が招集されており、試合に出場するためには、「23」の枠に入る必要がある。だが、まずは目の前のことに集中するだけだ。「最終的にメンバーを決めるのはスタッフ陣。練習からしっかりやることが大事」と強調。Jリーグでの絶好調ぶりをA代表に持ち込み、11日ベトナム戦、16日オマーン戦でピッチに立つ機会をつかみ取り、チームに勝利をもたらすゴールを貪欲に狙いたい。

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