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森保J、国立での前日練習にFW浅野拓磨が合流! DF冨安健洋は依然別メニューでブラジル戦間に合わず

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前日練習を行った森保ジャパン

 日本代表が5日、国立競技場でキリンチャレンジカップ・ブラジル戦の前日練習を行った。報道陣に公開された冒頭15分間ではDF冨安健洋(アーセナル)が引き続き全体練習から離れ、ブラジル戦の出場回避が確定的となった一方、左太もも裏の違和感で4日の練習を別メニューで調整したFW浅野拓磨(ボーフム)はスパイク姿で復帰した。

 選手たちは軽いランニングやストレッチで身体を温めた後、二手に分かれてのボール回しでウォーミングアップを実施。DF長友佑都(FC東京)を中心に活気を見せ、普段どおりの雰囲気でトレーニングに入った。その後、非公開部分では戦術面の最終調整を行ったとみられる。

 森保一監督は前日練習に先立って行われた公式会見で「相手のハイプレッシャーをかいくぐり、速攻やボール保持につなげられるか」をテーマに掲げた。

「ボールを奪った瞬間、即座に奪い返しに来ると思うので、そのプレッシャーに遭ってもう一回ボールロストして攻撃されるのか、プレッシャーを回避してゴールに向かっていけるのか、ボールを保持できるのかは試合展開に大きな影響を及ぼす。奪った瞬間、われわれが守備をしながら攻撃に移るときにプレッシャーをかいくぐっていけるかをチームとして共有しながら戦いたい」

「(ブラジルの)韓国戦もそうだったが、ボールを持たせてもらえる時間帯もあると思うので、そこは選手にはボールを持てる時間、ボールを持つために自信を持ってボールを動かしながら、ボールの移動中にできるだけポジションを取って、いいポジションから相手の守備網を崩していけるように、そういう展開を多く作れるようにと思っている。(大事なのは)守備から攻撃に移った時のプレス回避をできるかだと思う」

 加えて指揮官は「切り替わった時に相手に喰われてしまうのか、プレッシャーを回避できるのかというところで試合結果が違ってきた過去の歴史がある」と力説。「予測力を速くして、判断を速くして、攻撃に移っていけるようにしたい。W杯で結果を残すためにも予測力をどれだけ上げられるかがテーマになるので、明日の試合もそれを意識して臨みたい」とも述べており、ここがブラジル戦の注目ポイントとなりそうだ。

 また森保監督は、国立競技場での一戦についても思いを明かした。

「国立競技場は日本サッカーの歴史が詰まっているサッカーの聖地だと思っている。過去の歴史を作ってきて下さった人たち、日本サッカーの歴史をつないでくださった人たち、尽力してくださった人たちの思いと、未来に向けての思いが詰まったところだと思う。われわれは国立競技場が新しくなり、初めて試合ができる。日本サッカーの発展をまた感じていただけるような結果を求めながら、明日の試合で全力を尽くしたい。この国立競技場でブラジルに勝って、歴史をつなげていけるようにしたい」

 2010年5月24日のキリンチャレンジカップ韓国戦(●0-2)、15年11月17日のブラジルW杯予選カンボジア戦(○2-0)に続く右サイドバックでの起用が見込まれる長友にとっても、国立は夢舞台。「高校サッカーで冬の決勝を見て東福岡に憧れて、進学したけど、高校時代には立つことができなかった。ただ、反町さんが監督の時に初めてU-23日本代表に大学生で呼ばれて、国立で点を取ったということですごく思い出深い競技場。選手としては夢の舞台」。そう感慨を語った35歳は「夢の国立で、いま世界ランク1位のブラジルと対戦できる。こんなに選手としてうれしいことはない」と喜びを述べ、ビッグマッチに闘志を燃やしていた。

 ブラジル戦は6日午後7時20分にキックオフする。

(取材・文 竹内達也)
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