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追加招集でA代表デビューの岩崎悠人、同世代の冨安らに「追いつけるように」

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追加招集でA代表デビューを果たしたFW岩崎悠人

 追加招集で日本代表に初招集されたFW岩崎悠人(鳥栖)は19日の香港戦(○6-0)に後半19分から途中出場し、A代表デビューを飾った。

「緊張したけど、A代表で試合に出られたのはうれしく思う」。試合から一夜明け、率直にデビューの瞬間を振り返った岩崎。ケガのため参加を辞退したFW武藤嘉紀に代わる追加招集ということで、背番号は武藤が付ける予定だった10番をそのまま引き継いだ。

「それ(背番号)を知ったときは正直、『うわー、嫌やなあ』って思ってしまったけど、こんな機会はなかなかないし、一生にあるかないかだと思うので、こういう状況を楽しみたいなと今は思っている」と照れくさそうに話した。

 年代別代表の常連で17年のU-20W杯にも出場。森保一監督が率いる東京五輪世代の代表にもコンスタントに招集されていたが、20年以降は代表から遠ざかり、東京五輪への参加もかなわなかった。17年に京都橘高から当時J2の京都に入団し、定位置をつかんでいたが、19年にJ1の札幌に移籍すると、なかなか出場機会を得られなかった。

 そこから湘南、千葉、鳥栖への期限付き移籍を経験。「試合に出られないことが今までなかったので、どうして認められないんだ、どうして使ってもらえないんだという気持ちがあった」。当時をそう振り返り、「うまくいかない時期もあるんだと切り替えられてからは、自分にベクトルを向けられるようになった。毎日継続してトレーニングしてきたことが今につながっていると思うし、苦しい時期に全力でトレーニングに取り組めたことがよかった」と、挫折をバネにもう一度這い上がってきた。

 今季の鳥栖では主に左のウイングバックで定位置を確保。「縦の上下運動が主な役割で、自分は運動量や縦の推進力が持ち味なので、自分の特徴が生かされているなと感じる。自分の良さを生かしてプレーすることが大事なんだなと再確認できた」と、豊富な運動量と献身性でチームに欠かせない戦力となっている。

 17年のU-20W杯でともにプレーした仲間ではMF堂安律、DF冨安健洋、DF中山雄太、DF板倉滉らが次々と海外移籍を経てステップアップし、A代表でも常連となっている。「アンダー世代のカテゴリで一緒にやっていた選手がA代表ですごい活躍をして、トミ(冨安)なんかは海外のリーグでも活躍している。本当に刺激になっていたけど、悔しい気持ちも少なからずあった」。そう胸の内を明かした岩崎は「遅くなったけど、こうしてA代表に選ばれてデビューできたのは大きな一歩だと思う。ここから成長スピードをもっともっと早めて、追いつけるようにやっていきたい」と決意を新たにしていた。

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