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「1年前は想像できない状況だった」…28歳でA代表初選出のMF野津田岳人が闘志「自分の武器を出していきたい」

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日本代表MF野津田岳人

 各年代で代表に選出されてきた男が、28歳を迎えて初めてA代表に名を連ねた。MF野津田岳人(広島)は「自分自身も驚いている」と語った。

 広島の下部組織で育ち、高校3年時にJ1デビューを飾り、各年代にも名を連ねてきた。当時、頭に描いていたのは「(リオデジャネイロ)五輪に出て、そのままA代表に入って行くこと」。そこを一番の目標にしていた。しかし、リオ五輪代表メンバー入りは叶わず、バックアップメンバーにとどまることとなった。

 そこから、代表のユニフォームに袖を通す機会はなかった。自身は「代表よりもクラブ、広島で活躍できなかったので、代表に入ることを現実的に考えられなかった」と振り返ったように、広島でコンスタントな出場機会を得られず。新潟、清水、仙台への武者修行を経て、19年に再び広島に復帰したがレギュラーの座をつかみ取るには至らなかった。

 昨季は初のJ2を経験。しかし、甲府の地で確かな成長を遂げた。「(19年に)広島に戻ってからの2年間は継続的に出られなかった中で、甲府に移籍して試合をたくさん経験できたことで得られるものがたくさんあった。試合を重ねることで色々と見えてきた部分がある。去年は自分の中で大きなターニングポイントとなった」。

 今季から復帰した広島で、主軸としてプレーしてチームを力強くけん引。そして、クラブでの活躍を、しっかりとA代表初選出へと結び付けた。「ずっと代表になりたい目標は自分の中では掲げていたけど、1年前は想像できない状況だったので、来れて自分としてもビックリしている」と語りつつ、「代表の活動は久し振りなので、新鮮で楽しいし、色々な刺激をもらえる」と充実した表情を浮かべた。

 香港戦前日に合流したこともあり、同試合での出場機会はなかった。だからこそ、24日の第2戦・中国戦でピッチに立つ可能性は高い。「まずはチームとしてやるべきことを自分もできることをアピールし、自分の武器を出していきたい。攻撃の部分で違いを見せたり、チャンスを作ったり、セットプレーのキックが武器だと思うので、そこをプラスアルファして出していけたらと思う」と闘志を燃やす。

 自身がこれまで積み上げてきたものを、初となるA代表の舞台で見せ付けたいところだ。

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