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大反響呼んだチュニジア戦後の“警鐘”…三笘薫が改めて言及「感じたところは言っていかないといけない」

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MF三笘薫(ブライトン)

 今季からプレミアリーグでの挑戦をスタートさせたMF三笘薫(ブライトン)は、世界最高峰の舞台での経験を日本代表にも還元していくつもりだ。

「プレーの強度や自分のプレーが変わったところを結果で出すしかない。その雰囲気や落ち着きを与えたい」。その心がけはピッチ内にとどまらない。「自分もどんどん発信する番になってくると思うので、そこのレベルをもう一段階上げていけるようにチームにしっかり示したい」とも述べ、ピッチ外でもチームの中心を担う自覚をのぞかせた。

 そうした堂々たる振る舞いは6月シリーズでも存分に見せていた。キリンカップ決勝のチュニジア戦(●0-3)に惨敗した後、三笘はオンライン会見の場で「狙いの細かさが全然足りていない」「フィールド内での対応力に頼ってしまっている」と現状への危機感を表現。チーム戦術の問題点にあえて踏み込み、カタールW杯に向けた準備不足に警鐘を鳴らしていた。

 あれから3か月が経ち、三笘は再び代表活動の場で口を開いた。

「W杯で勝ちたい気持ちがどんどん強くなっているので、そういう言葉になったところはある」。三笘は発言は大きな反響を呼んだが、正面から受け止めている様子。「言葉だけで出てしまうので、批判的に見られたりするところもあると思うけど、感じたところは言っていかないといけないし、そういう全体の問題点は自分たちも把握した上で改善していきたい」と言い切った。

 そうした発言をいとわないのは、トップレベルで戦い続ける者としての使命だという。「プレミアでやっている選手も多くないので、そういう役割はあると思う」。また東京五輪からの立場の変化も、三笘の振る舞いに影響を与えたようだ。「(東京五輪の当時は)海外組ではなかったし、そのレベルも分からなかった。自分が少しずつ試合に出るようになって、自分のプレーも他の選手にわかってもらえてきた部分も多いので、そこで自分たちがもっとやっていかないとという気持ちも出さないといけないと思っていた」。

 カタールW杯まではあと2か月。ドイツ遠征のミーティングでは「相手によって変えるべき点」にチームづくりの変化の兆しを感じているという。時には意見の対立も経ながら、より強いチームへ——。三笘は「もっともっと選手とコーチ陣のところを密にしてやっていくフェーズ」とした上で「対ドイツのところもそうだけど、そういうところを見据えながら今回の親善試合をやっていく必要があると思う」と先を見据えた。

(取材・文 竹内達也)

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