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CL経験積んで代表復帰も初戦ベンチ外…旗手怜央「ここに来た爪痕を残せるように」

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 約半年ぶりとなるA代表復帰戦は無念のベンチ外。日本代表MF旗手怜央(セルティック)は「正直メンバー外になったのはすごく悔しいし、自分の力のなさを感じている」と述べつつ、出場機会を得られない葛藤の先に光を見出そうとしていた。

 6月シリーズ招集外に終わった旗手は、3月のカタールW杯アジア最終予選ベトナム戦(△1-1)以来の代表選出。その間にはセルティックで着実に出場機会を積み重ね、初のUEFAチャンピオンズリーグではR・マドリー相手に堂々たるプレーを披露してきたが、A代表での序列が上がることはなかった。

 自身の成長には手応えを感じている。「技術的な部分もそうだし、去年半シーズンやったことでチームメートとの関係性もできているし、それにプラスメンタル面も物怖じしないというか、ああいうピッチに立っても落ち着いてプレーできているのはすごく成長しているんじゃないかなと思う」。だからこそ、代表での立場に一喜一憂するつもりはないようだ。

「全ては監督が決めることなので、僕がどうこういうことじゃない。そこに対して僕が何かエルギーを注ぐのはもったいないこと」

 そう語った旗手は「ここが全てじゃない。僕には自チームがある」ときっぱり。「ここで与えられた役割があり、試合に出るチャンスがあればそこでプレーするだけだし、ないならないで自分の中でコンディションを落とさないようにやる。与えられた役割をしっかりやりたい」といった姿勢で自身の立場に向き合っている。

 またそうした中でも、代表チームでも得られるものはあると考えている。「いろいろな経験をしている選手が多い中、その選手たちから吸収するのは僕自身やっていること。年齢の近い選手でもいろいろ吸収するものはあるので、そういう選手たちと話して、自分がここに来た爪痕を残せるように工夫してやっている」。葛藤を感じながらも何かを掴み取り、自身のサッカーキャリアにつなげていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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