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谷口彰悟が“バットマン封印”決断「大きな不安はない」

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フェースガードを外して前日練習に臨んだ日本代表DF谷口彰悟(川崎F)

 大きな話題を呼んだ“バットマン”は封印し、最後のアピールに臨むつもりだ。日本代表のDF谷口彰悟(川崎F)は16日、カタールW杯前最終戦となるカナダ戦の前日練習後、鼻骨を守るフェースガードについて「つけない方向でいきたい」と明言。負傷の再発を恐れることなく、ワールドカップという大舞台に挑む覚悟を示した。

 今月5日のJ1最終節で鼻骨骨折のケガを負い、手術を受けてのW杯参加となった谷口。補整器具を着けたままチームに合流し、11日の練習初日からはときおり真っ黒なフェースガードを着脱しながらトレーニングをこなすなど、2002年の宮本恒靖氏(現JFA理事)に続く“バットマン”として大きな注目を集めていた。

 それでも谷口は17日のカナダ戦で、フェースガードを外してプレーすることを決断。DF冨安健洋(アーセナル)が負傷によって出場できず、出番を得られる可能性が高まっている中、前日練習にも素顔で臨んだ谷口は「フェースガードがどうこうというより、自分自身がスッキリやりたいし、後悔したくない。自分がやりやすい状況でやりたい」と力を込めた。

 W杯に入ってもその方針は変えず、「本番でもつけるつもりはない」と強調。「どうしても気になる部分はあるので、本番はもし出る時になって着けるかと言われたらたぶん外すという選択肢になると思う。どんどん外していく方向でやっていけたら」。相手選手との接触でケガが再発する不安よりも、いまは大舞台への覚悟が上回っているという。

「そこまで大きな不安はない。接触があるポジションで、相手の腕や頭が入ってくるシーンもあると思うけど、試合になればあまり気にせずやれる。やってみないとわからない部分もあるけど、ここにきてどうこう言うつもりはない。そこを考えるのがもったいないくらいの大会なので」

 それほどまでの大きな決意を胸に、本大会での出場機会をかけて臨むカナダ戦。「試合の位置付けは十分に理解しているし、チャンスがあるのであればきちんとしたプレーをして、しっかり証明していかないといけない」。31歳のW初出場に向けて闘志を燃やした谷口は「もちろんチームとして求めるもの、目指すものをしっかりやりつつ、個人のところもしっかり水を漏らさず、違いを見せられる試合をしたい」と力強く語った。

(取材・文 竹内達也)
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