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上田綺世、柴崎岳とのホットラインに自信「僕がワガママな動き出しをしても…」

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FW上田綺世(セルクル・ブルージュ)

 ボランチ勢にアクシデントが続発している中、日本代表の危機をプラスに変えられそうな存在が前線にもいる。FW上田綺世(セルクル・ブルージュ)だ。17日の国際親善試合・カナダ戦ではMF柴崎岳(レガネス)の先発が決定的。2019年夏のコパ・アメリカでも猛威を奮ったパサーとの関係性で、大舞台を前に待ちに待った代表初ゴールを掴み取っていく構えだ。

 森保一監督は16日、カナダ戦の前日会見で柴崎とMF田中碧(デュッセルドルフ)の先発起用を明言した。これまで主力を担ってきたMF遠藤航(シュツットガルト)が脳震盪、MF守田英正(スポルティング)が左ふくらはぎの違和感でドバイ帯同を回避しており、代役に白羽の矢が立った格好だ。

 そうした中、この起用が追い風になりそうなのが上田だ。3年前のコパ・アメリカでは何度も柴崎のスルーパスやクロスから上田の決定的なシュートチャンスが生まれており、近年のトレーニング後にともに居残りメニューを行っていた元鹿島アントラーズコンビの関係性は良好。上田はカナダ戦前日練習後、柴崎との連係について前向きな手応えを語った。

「岳くんも僕の特徴を理解してくれていると思うし、前をよく見てくれるので、僕はそれを信じて動き出しをするつもり。技術もすごくあるので、僕がちょっとワガママな動き出しをしてもそれなりに合わせようとしてくれる。僕はすごく信頼して動き出せる」

 指揮官はFW浅野拓磨(ボーフム)の先発起用も明言しているが、W杯本大会を見据えれば今季ベルギーリーグで直近の公式戦5試合5ゴールと絶好調のストライカーも試しておきたいところ。上田は自身の現状について「感覚的にもメンタル的にもいい状態で入ってこられているけど、環境も気候もチームメートも相手も全く違う。全く違うからこそ同じ感覚ではいけないし、自分なりに準備してトライしていかないといけない」と冷静に語っていたが、柴崎とのコンビであれば連係面に不安はない。

 田中とも東京五輪で共にプレーしており、周囲との連係について「まだこっちに入って間もないし、ハードな練習もしていない。ただ、お互いの特徴はわかっているので、試合中に一瞬のところを合わせられたらいい」と自信を示した上田。A代表では10試合で無得点に終わっているが、カナダ戦での初ゴールで本大会に向けて弾みをつけられるか。

(取材・文 竹内達也)
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