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勝負にこだわる久保建英の指摘「PKではもっと相手にプレッシャーをかけてもいい」

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MF久保建英(ソシエダ)

 4-2-3-1システムに戻して戦った9月のアメリカ戦で好プレーを見せ、森保ジャパンでサバイブしたMF久保建英(ソシエダ)が左サイドハーフで先発し、前半45分間プレー。10月27日のスペインリーグでの試合で脱臼した左肩の影響が危ぶまれたが、プレーに問題がないことを示し、「僕としては最後2週間休んでいた分もあって、今回はチャンスもらってプレーできて、すごくいい感触だった」と手応えを口にした。

 攻守にわたって組織的に洗練されているカナダを相手に、数少ないチャンスを演出した。

 前半19分には左サイドからドリブルで持ち込み、左足でシュート。枠をわずかに外れる惜しいコースで相手をヒヤリとさせた。同35分にはMF南野拓実と連動して高い位置でボールを奪い、チャンスメーク。そこからの数分かは日本代表が敵陣に攻め入る良い時間帯だった。テクニカルなボールタッチでスタンドを沸かせるシーンもあった。

 守備面では9月のアメリカ戦で見せたほどの強度を発揮することはできなかったが、それは左肩脱臼の影響によるもの。プレーはできたが「ここでケガをしたらいけないから」(久保)という判断で無理をしなかったという。立ち上がりからしばらくは左肩にテーピングを施してプレーしたことも明かし、「基本的に、僕が中に入る時も相手が来た時も、ファウルだと思ったら無理に行かずにやった。ただ、テープを途中で1本外してからだいぶ楽になりましたね。そこからちゃんと手も使えるようになった」と振り返った。

 チーム全体を見ると、不安材料や課題が出た90分間でもあった。「良くないところも当然出たと思いますし、相手に出された部分もあると思う」。久保はそう言うと「そこはしっかり分析をしなくてはいけない。いつもだと中3日や2日で試合ですが、今回は(初戦のドイツ戦まで)6日あるので、例えば最後の5バックの時とかも、ポジション変更の意味なども含めてみんなで共有すること、途中から入った選手とも共有することが必要。そういうところに時間を割いて、本番ではしっかり意図を持って臨めるようにしたい」と続けた。

 1-1で時間が進んだのに最低限の「勝ち点1」も手にできなかったことも反省材料。「外から見てて思ったのはどういう意図で5枚にするのか、中で少しちぐはぐになったところがあったと思うし、例えば、根性論みたいな話になりますけど、PKの時も本番だったらもっと相手の選手にプレッシャーかけてもいい。南米の国なんかやってると思いますし、それぐらいのことをしてでも勝たなきゃいけないと思う。相手をイライラさせるだったり、っていうところも、もっと意識して個人的には行こうかな、と思ってます」と結んだ。

(取材・文 矢内由美子)
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