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90分間で“3ポジション”担ったDF伊藤洋輝「これがW杯前で良かった」

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日本代表DF伊藤洋輝(シュツットガルト)

[11.17 国際親善試合 日本 1-2 カナダ ドバイ]

 左サイドバックとして先発し、後半の途中からセンターバックへポジションを変更。さらには終盤のシステム変更に伴い、3バックの左でもプレーした。代表入りからわずか5か月余りでW杯メンバー入りを果たした日本代表DF伊藤洋輝(シュツットガルト)に、かかる期待の大きさと任される役割の重さがハッキリと見えた90分間だった。

 MF相馬勇紀のゴラッソで先制したものの、すぐさま相手の反撃を受ける形になり、伊藤自身もカナダのFWテイジョン・ブキャナンに右サイドを走られて背後を狙われ、対面守備でも苦慮した。スピードには自信を持っている伊藤だが、サイドを崩されてはCKを与え、ピンチに直面。「1対1になる場面は(相手が)速かったので、もう少し予測して対応できれば良かった」と反省の弁が口を突いた。

 後半は先発のDF板倉滉がベンチに下がったタイミングからセンターバックにポジションを移してプレーしたが、押し込まれる時間がさらに増えた。原因として挙げたのは、ビルドアップがうまくいかなかったこと。「うまくボールをつなぐことができなくなって、時間を作ることができなかった。それが、自分たちが苦しんでしまった理由かなと思う。暑さもあるので、無理して攻めずにゲームをコントロールし、自分たちがボール動かす時間がもう少し必要かなと思う」と分析した。

 また、結果的に失点はCKからとPKによるもので、「セットプレーを与えないというのが一番重要だということを改めて今日感じた。ブロックする力が強い選手が多いので、より集中力高めてコミュニケーションをとって本大会に臨みたい」とコメント。過重とも思えるタスクに取り組んだ結果の敗戦だったが、「これがW杯前のゲームで良かった」とポジティブに捉えていた。

(取材・文 矢内由美子)

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