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A代表での3年10か月ぶり弾が歴史的偉業をもたらす同点ゴール…堂安律が明かした練習法

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日本代表のMF堂安律(フライブルク)

 日本代表のMF堂安律(フライブルク)がカタールW杯グループリーグ第1節ドイツ戦から一夜明けた24日、報道陣のオンライン取材に応じ、歴史的逆転劇の口火を切る同点ゴールを導いた“練習法”を明かした。

 ドイツ戦の後半26分から途中出場し、同30分にGKマヌエル・ノイアーの弾いたボールに反応する形で同点弾を叩き込んだ堂安。A代表では2019年1月のアジア杯以来、3年10か月にわたって得点から遠ざかっていたが、久しぶりのゴールは日本史上初となるW杯での逆転勝ちという歴史的快挙に導く一撃となった。

 森保ジャパンでは発足当初のアジア杯こそ攻撃の中心として君臨したが、その後は所属クラブでは出場機会をなかなか得られない時期もあり、代表での序列が徐々に低下。特にPSVでの1年目は「本当に自分ってどんなサッカーをしてたっけってプレーしかできていなくて、自分の感覚が戻る感じがしなかった」という苦難の時期を過ごしていたという。

 それでも大舞台で輝きを放った。堂安が要因に挙げたのは「恵まれた性格」。苦しんだ時期も「唯一の救いだったのが、勘違いする僕なので。絶不調で先が見えなくても勝手な思いこみでW杯で点を取るって思い込んでいた」といい、「それがトレーニングを続けられた秘訣だと思うし、壁に当たってもその瞬間のためにと前を向いてやれた」と振り返る。

 また努力を結果に結びつける取り組みは誰よりも続けてきた自負もあった。堂安によると、日頃から欠かさなかったのはシュートの際のイメージトレーニング。今季はブンデスリーガとDFBポカールの国内大会に加え、UEFAヨーロッパリーグ(EL)との連戦が続いたことで、「(練習で)シュートの数はそれほど打てなかった」というが、ワールドカップ本大会を見据えた想定は常に続けてきたという。

「8割、9割がイメージ。W杯で会場がお祭りムードになって、ドイツのユニフォームで、そこまで細かいことを意識しながらコーンを置いて、相手はいないけど対戦相手のことをイメージしながら、常にそのイメージで4〜5本打つことを繰り返していた」

 9月のドイツ遠征エクアドル戦では決定機を逸し、「W杯に取っておきます」と強気に宣言していた堂安。大舞台での見事な“有言実行”の裏には「1か月で技術が上手くなることはないので、どれだけ練習してきたイメージで蹴れるかが大事だと思っていた」という思いで積み上げてきた努力があった。

(取材・文 竹内達也)
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