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支えられた立場から支える立場へ…GK3人で抱き合い、守護神・権田を称えた川島永嗣

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日本代表GK川島永嗣

 自身4回目のW杯で3度目の初戦白星となった日本代表GK川島永嗣(ストラスブール)は「最高の勝利。初戦の大切さは分かっていた」と、23日のドイツ戦(○2-1)を振り返った。白星発進した過去2大会はいずれもグループリーグを突破しており、大きな勝ち点3となったのは間違いない。

 日本のゴールを守ったGK権田修一は前半31分にPA内で相手選手を倒してしまい、痛恨のPK献上。先制を許す苦しい展開となった。「ああいう形で失点して、キーパーとして不本意な部分はある」。権田の胸中を慮った川島は、それでもベンチから安心して見ることができていた。

「ゴンちゃん(権田)自身が冷静だったし、声をかける感じでもなかった。本人がリカバーして、そのあともプレーしていた。前半を見ていてもそんなに心配していなかった」

 後半25分過ぎには決定的なピンチで気迫の4本連続セーブを見せた権田。川島は「試合は90分あるし、今大会でいえばアディショナルタイムも長い。その中でどうリカバーするか。(権田は)素晴らしいリカバーをして、素晴らしいプレーにつなげた」と素直に称賛した。

 試合直後、ベンチから選手が飛び出し、ピッチ上で歓喜の輪が広がる中、権田と川島、GKシュミット・ダニエルのGK3人が抱き合って喜ぶ姿があった。過去3大会は日本の守護神として全ゴールを守ってきた川島は「過去の大会で(正GKを)やらせてもらって、他のキーパーの力であったり、キーパー3人がどれだけ良いグループでいられるかが大切というのは分かっている」と、3人で支え合うことの重要性はだれよりも経験として痛感してきた。

ドイツ戦の試合後、ピッチ上で抱き合うGK3人

「出ない選手にできるのは、ウォーミングアップでしっかりしたボールを蹴ることだけ。あとは本人の力。力を発揮しないといけないのはゴンちゃん(権田)だし、それをゴンちゃんが示してくれた」。6歳下の頼もしい守護神をねぎらった。

(取材・文 西山紘平)

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