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得失点差も大事だが…南野拓実「コスタリカに勝ってから考えればいい」

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日本代表MF南野拓実(写真右)

 日本代表MF南野拓実(モナコ)が26日、報道陣の取材に応じ、翌日に迫るカタールW杯コスタリカ戦(27日・アルラーヤン)の展望を語った。コスタリカは大会初戦でスペインに0-7で完敗。日本戦は必勝を期して向かってくることが予想される中、背番号10は「勝つことが大事」と力を込めた。

 大陸間プレーオフを制して本大会にたどり着いたコスタリカは、GKケイラー・ナバス(パリSG)を中心に守備的な強みを持つチーム。初戦でスペインに0-7で敗れたため、必勝を期する日本戦では攻撃的に入ってくることも想定されるが、引いて守ってくる時間帯をつくることも想定される。

 そうした中、南野は「自分たちのパスのクオリティとか、入っていくタイミングとか、そういうものを複数人で共鳴できればチャンスになると思う」と展望。「出し手と受け手の関係だけではなかなか難しい。どこかの使いたいスペースを全員でチャンスにするため、何人かで共有して動いてスペースを作ることは日本の一つの特徴でもある。相手がブロックを敷いて守ってくる時間帯もあるので、そういうプレーを出せれば」と意気込みを示した。

 日本がコスタリカに勝利した場合、他会場のスペイン対ドイツでドイツが引き分け以下に終われば日本の決勝トーナメント進出が決定。一方、日本がコスタリカに勝ったとしても、ドイツがスペインに勝利した場合、命運は最終節の日本対スペイン戦に委ねられるという難しい状況だ。

 チーム内では「いろんなパターンを予想して、話し合ったりはした」と南野。だが、チームが導き出した選択は必要以上の想定を避けることだった。「得失点とか、最終戦に自分たちの結果を受けて、ドイツ対スペインがどうなったらどうだという話はしたけど、でも結局は『そんな話をするよりもまずはコスタリカに勝たないと意味ないよな』という結論になった」。コスタリカ戦に向けては「そこに集中するべきなのかなと自分自身も思うし、その後に勝ってから考えればいい」とフラットな気持ちで臨んでいくつもりだ。

 23日のドイツ戦では途中出場の選手が結果を出し、劇的な逆転勝利。南野は試合前にチャレンジャー精神を強調していたが、まさにそれが実った一戦となった。ただ、コスタリカ相手にその気持ちを変えるつもりはない。「サッカーの部分では相手よりもボールを支配して試合を進めたいし、それができる相手だと僕も思う」と前置きしつつも、力強く言い切った。

「ただ気持ちの部分ではあまり変わりはない。戦い方は違えど、ドイツ相手に僕たちは最後の最後までメンタル面で崩れなかったし、そういう一貫して立ち向かっていくんだという気持ちは止めてはいけない」。相手の出方、得失点など想定すればキリはないが、選手が目指すは勝利のみ。「全然もう1-0でもいい。勝つことが一番大事」と腹をくくり、コスタリカ戦に挑む。

(取材・文 竹内達也)
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