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守備で出し切る覚悟の浅野拓磨「スペインが格上なのは百も承知」

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日本代表FW浅野拓磨(ボーフム)

 狙うは大金星を挙げたドイツ戦のような試合展開だ。日本代表FW浅野拓磨(ボーフム)がカタールW杯スペイン戦(12月1日・ハリファ)を翌日に控えた30日朝(日本時間同日夕)、報道陣のオンライン取材に対応。ドイツ戦で歓喜をもたらす決勝ゴールを挙げたストライカーは「チーム全員が全員のためにしっかり走って、まずは守備から力を出さないと勝てる試合ではない」と力を込めた。

 E組首位スペインとのグループリーグ最終節。日本が自力で決勝トーナメントに進出するためには勝利が条件で、スペイン相手に得点を奪うことが必要となる。

 それでも浅野は攻守のバランスについて「そんなことを考えている余裕がない」と現実を見つめる。「まずはスペインが僕らよりも格上、実力があるチームなのは百も承知」。力量差を踏まえた上での戦い方を模索していくことになる。

「何が必要かというと相手よりも走ること。前の選手だろうがDFだろうがチームのために走って体を張って戦うのがベース。その上で奪った瞬間に出て行くことというプラスアルファがあるだけ」

 あくまでも守備を徹底した上で、攻撃に出ていくのはそれから。「全員が全部出し切った上で勝てるかどうか。守備のところから出し切って、攻撃に切り替わった瞬間にみんながチームのために出し切ってゴールを狙う戦いになる。しっかり守備から入って、攻撃になったら全てを出すという準備はしている」と力を込めた。

 一方、もし攻撃に転じることができるのであれば、そこからのイメージの共有は進んでいる。相手は高い最終ラインで攻撃的な陣形を敷いてくるスペイン。浅野は「ボールを奪った瞬間の縦に速い攻撃というのは間違いなく活きてくる」とドイツ戦同様の速攻に活路を見出す。

「スペインだろうが、相手がどこだろうが、それが日本の武器だと思う。奪った瞬間に前につなげる選手と、奪った瞬間に前にどんどん出ていける選手が揃っている。そこは間違いなく試合の中でチャンスになる。僕のポジションで言えば準備しておかないといけないので逃さないようにしたい」

「いい守備からいい攻撃という日本のコンセプトと同じだが、それをやれればチャンスは来る。またなかなか得点できない時間帯が続いても焦ることなく、一つのチャンスをモノにするというそんな余裕まではないかもしれないけど、一つのチャンスを淡々と狙っていけばいいゲーム運びができる」

 残る準備時間は30日夕(日本時間同日深夜)の前日練習のみ。浅野は「チームとして余裕を持って、イメージを共有しながら戦っていければ」と意気込みを示した。

(取材・文 竹内達也)
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