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日本のプレッシングに自信示した山根視来「どれだけ回数を増やせるかが大事」

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DF山根視来(川崎F)

 カタールW杯スペイン戦に向けた29日の日本代表トレーニングは冒頭15分間が報道陣に公開されたが、左太もも裏に痛みを抱えるDF酒井宏樹(浦和)がピッチでトレーニングをすることはなかった。一方、右太もも裏の違和感で別メニュー調整が続いていたDF冨安健洋(アーセナル)は全体練習に合流。最終予選で酒井の穴を埋めたDF山根視来(川崎F)も含め、右サイドバックの起用法には大きな注目点となりそうだ。

 そうした中で山根が29日の練習後、報道陣の取材に対応。痛恨の黒星に終わったコスタリカ戦(●0-1)からの2試合連続先発に向けて「勝たないといけないと思っている。コスタリカとの試合が終わって、スペインとドイツの試合が終わってからはスペイン戦に向けて気持ちは切り替わっている」と意気込みを示した。

 コスタリカ戦では右サイドバックでW杯デビューを果たし、試合途中からはシステム変更に伴い、右ウイングバックで後半17分までプレーした山根。「斜めのコースもよく見えていたし、奪った後のボールを前につける意識もできていた」との言葉どおり、Jリーグで磨き上げてきた攻撃の強みは存分に発揮されていた。

 一方、前半終了間際にボールを奪いに行った際、MFジョエル・キャンベルへのファウルで警告を受けたのは悔やまれた。途中交代は退場リスクを踏まえたものとみられ、「余計なファウルでイエローをもらってしまったので、もちろんもっと長い時間ピッチでプレーしたかったけど、そこは自分の問題」(山根)。世界最高の大舞台での一つ一つの経験を糧に、次の試合へと向かおうとしている。

 そんな山根が考えるスペイン戦のテーマは、相手の攻撃に対するプレッシングで「行くところと行かないところを共有すること」。スペインは自陣低めを起点に長短のパスをつなぎながら敵陣に攻め込んでいくスタイルが特徴的だが、そのクオリティーは「単体で行っても無理だと思う。それはどこが(スペインの)相手でもそう」というほどだ。

 もっともそこにフォーカスするのは、プレッシングに行くべきところを定めれば活路は開けると考えているからだ。「僕は日本の“いま行く”というプレッシングの質は高いと思っているので、どれだけ回数を増やせるかが大事だと思う」と山根。「スピードのある選手が多いので、ディフェンス側からすると足が速い選手に何回も追われるのはストレスになる。またそれに続いて中盤に守備強度がすごく高い選手がたくさんいる」と主体的なボール奪取に自信を示した。

 スペイン戦までにできるトレーニングはあと一回。山根は「どこで取りに行くかがそのままいい攻撃につながる。みんなで整理して、“やることが決まっている”というふうにしていきたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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