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久保建英「口だけの選手にはなりたくない」言葉少なにスペイン戦へ

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MF久保建英(ソシエダ)

 大一番を前に高まる緊張感を身にまとっていた。いや、緊迫感という表現の方がふさわしいか。日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)がスペイン戦を翌日に控えてメディア対応を行い、少ない言葉に強い決意をにじませた。

 約1時間あまりの練習後、取材エリアに現れた久保は、状態を尋ねる最初の質問に対して「コンディションはいいと思います」と言った後、「口だけの選手にはなりたくないので、できればあんまり喋りたくないですね、今は」と、率直な心境を報道陣に伝えた。

 ドイツ戦では4-2-3-1の左サイドハーフとして先発したが、久保が出ていた前半の45分間はチームとして守備がはまらず、一方的な劣勢に。久保個人の対人プレーでも、10月下旬のスペインリーグでの試合で左肩を痛めた影響が多少残っている印象もあり、フィジカルに勝るドイツ選手への対応に手を焼く場面が相次いだ。

 後半は森保一監督が3バックにシステムをチェンジしたあおりを受けてハーフタイムにベンチに退き、チームはその後に劇的な逆転勝利。「前半は僕も含めて本当に苦戦したのは事実なので、交代はしょうがない」と受け入れたが、対ドイツ以上に久保の特長が生かされると思われたコスタリカ戦では出番がなく、スペイン戦へ向かう気持ちの高ぶりは想像に難くない。

「(W杯は)慣れるものではない。1試合1試合、緊張感を持って臨んでいきたい。さっきも言いましたけど、やっぱりここで口だけの選手になりたくない。(出る)チャンスがあればピッチ上で語れるような選手になりたい」

 日本が入るグループEは4チームすべてに決勝トーナメント進出の可能性があるが、日本は スペインに勝てば得点勘定を抜きにグループを突破できる。「勝ち点3にフォーカスできない選手は明日の試合に出るべきではないと思う」と簡潔な言葉に強い思いを凝縮させた。

(取材・文 矢内由美子)

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