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クロアチアの3ボランチどう抑える…守田英正「思考が読みにくい」

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日本代表MF守田英正(スポルティング)

 史上初のベスト8進出をかけて臨むクロアチア戦、キーになるのは相手の3ボランチ対策だ。日本代表MF守田英正(スポルティング)は「捕まえるのが難しいけど解決して戦いたい」と意気込みを語った。

 クロアチアは4-3-3のシステムを採用し、グループリーグ3試合では逆三角形型の中盤にMFマルセロ・ブロゾビッチ(インテル)、MFルカ・モドリッチ(レアル・マドリー)、MFマテオ・コバチッチ(チェルシー)が揃って先発。守備では中央をがっちりと固め、攻撃では流動的に動きながらボールに絡むスタイルで相手チームを苦しめてきた。

 守田はクロアチアについて「スペインほどゲームモデルのようなものはなくて、流動的で、アンカーの選手も飛び出していくスタイル」と分析。「サイドに流れることもあれば、ローリングで出ていく力のある選手が出て行って、残る選手は残る。前回の試合と全く違うくらい。人につくのが大事なのは間違いないけど、スペースを守るほうが重要視すべきなので、人に行きすぎない守備を考えている」と展望を語った。

 また最大のキーマンはR・マドリーで10番を任されているモドリッチ。ポルトガル移籍後、同じインサイドハーフでプレーする守田は「長いことずっとボランチで一番いい選手だなと誰もが認める存在。ゴールも取れるし、得点に絡んでいって、ゲームも作れる。ボランチの理想なんじゃないかと思う」と敬意を隠さない。

 スペインにもMFセルヒオ・ブスケツ、MFペドリ、MFガビというバルセロナの3枚が並んでいたが、役割はそれぞれ明確。守田は「あれだけ突出した能力があってどういうプレーをするか分かる選手はある意味でわかりやすい」と語った一方、流動的に動くクロアチアの3ボランチには「今回はある程度高い水準でプレーできる選手が3人揃っているので思考は読みにくい」と難しさを語る。

 そうした中、「ビルドアップに枚数をかけてくることがある。サイドで列落ちしたり、必要以上に枚数をかけるタイミングがある。そこでスペースを守りすぎるとスペイン戦の前半みたいに人に行けない現象が生まれて疲弊するので、そこのバランス。どこで引いて、どこで人を掴みにいくかは整理したほうがいい」と注意点を指摘した。

 初戦のドイツ戦(○2-1)は負傷欠場した守田だが、コスタリカ戦、スペイン戦では2試合連続で先発。「僕が出た試合は守れた。1失点したけど全体的なところを踏まえても僕で奪えていたし、怖いところは消していた。守備は言うことない」と自信を示しつつも、「それに引っ張られすぎて、攻撃では奪ったところ、出ていくところ、時間を作るところが良くないところが多くて、そこが課題として挙がる」と現実を見据える。

 それでも課題の抽出は修正の第一歩。ボランチのマッチアップが鍵になる勝負の一戦に向け、「もともとやれる自信はある」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)

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