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攻撃陣唯一の“対列強”フル稼働…奮闘光る伊東純也「もうちょい攻撃したい」

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日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)

 劇的な逆転勝ちを飾ったドイツ戦(○2-1)、スペイン戦(○2-1)では攻撃陣で唯一180分間フル出場し、サイドハーフやウイングバックといった負荷の高いポジションで欠かせない存在となっている日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)。攻撃では引かされる展開が続いているものの、守備での貢献度も計り知れない。

 特に圧巻だったのはスペイン戦の先制シーン。左サイドから追い込んだハイプレスに呼応するかのように、自陣の低い位置から猛ダッシュを仕掛け、ヘディングでボールを奪い切ると、そこからMF堂安律のミドルシュートが決まった。

「サイドバックが自分のことを見えていないのがわかっていたので、そのタイミングでトラップした瞬間を狙ったら取れるなと思って、ギアを上げたら取れた」

 後方にはMFダニ・オルモがフリーで攻め残っていたが、自陣の数的不利をいとわない判断力が導いた先制点。「もしかわされてもスプリントで戻ったり、滉が来てくれたり、みんなで守れると思っていた。あれだけ薫、律、大然がかけて自分だけ行かないでフリーでもたれたらもったいないなと思ったので自分の判断で行こうと思った」と振り返った。

 W杯アジア最終予選では4試合連続ゴールなど攻撃面の貢献が目立ったが、このW杯で輝くのは守備での奮闘。「もともと守備は全然できると自分では思っていた」。そう胸を張る伊東は「それをやりつつ攻撃でもっとやりたかったけど、ドイツ、スペイン戦の前半は難しかった。誰が出てもああなるのでしょうがないけど、もうちょい攻撃したいなとは思う」と本音をのぞかせた。

 決勝トーナメント1回戦で戦うクロアチアは前回準優勝の強敵だが、ドイツやスペインのようなハイプレスをかけてくるシーンは限定的。日本がボールを持つ時間帯も想定されそうだ。「日本の攻撃の時間を増やせば自分が触る回数も増えるし、チャンスがあれば仕掛けていきたい」。交代選手の活躍が目立つ中、フル稼働前提の29歳も一発に燃えている。

(取材・文 竹内達也)

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