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A代表デビューで「生き残りたい気持ち一層強く…」充実のときを過ごす中村敬斗、三笘らとの会話は「すごい有意義なもの」

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FW中村敬斗(LASKリンツ)

 充実の代表期間を過ごしている。日本代表FW中村敬斗(LASKリンツ)は24日のウルグアイ代表戦で待望のA代表デビュー。25日の練習後には、数分の出場で掴んだ自信や代表での過ごし方を語る。「あしたあさってといい練習を積み上げて、次のコロンビア戦で出場時間をもらえれば、次は自分の得意な形を出していきたい」と意気込んだ。

 新生・森保ジャパンで初招集となり、初陣でデビューを果たした。「出たか出ないかで、僕の中では全然違うくらい、次の試合に向けての自信だったり、日本代表でのフィーリングを感じられた。きのうの試合でまずは出られたことに感謝したい」。後半44分からの出場で時間はわずか5分だったが、大きな意味があった。「自分をアピールをするという意味では十分な時間ではなかった。でも、代表を感じるとか、次のコロンビア戦に向けてのメンタル的な部分でいうと、僕にとっては十分でした」と強調する。

 日本サッカーのトップたちが集まる日本代表。初招集となると、やはり落ち着かなかったという。「代表合流した日、初日の全体練習はめっちゃ緊張していた。でもその日で、ある程度フィーリングや手応えがわかったので、その日以降は自信を持って緊張なく、自分を出せたりできている」。時間とともに順応は進む。積極的にコミュニケーションも取っているようだ。

 2020-21シーズンに所属していたシントトロイデンでともにしたGKシュミット・ダニエルをはじめ、代表の先輩との会話を楽しんでいる。「いろんな先輩と話をして、いろんなことを吸収したい」。同じポジションであり、ある意味ライバルでもあるMF三笘薫にも、合宿スタート時からその姿勢を続ける。24日のウルグアイ戦後にも接触。個人戦術の部分と話の詳細は明かさなかったが、「いっぱいすごい選手がいるので、学ぶことがたくさん。この代表活動期間がすごい有意義なものになっています」と目を輝かせた。

 この日からMF久保建英が合流した。2017年U-17ワールドカップなど年代別代表でともに過ごした戦友について「2018年12月の(U-19日本代表)ブラジル遠征以来」と記憶を巡らせる。ひさびさの再会に「めちゃくちゃ上手い。特別な選手ですね(笑)」と率直な感想を口にした。

 多くの刺激を受け、心身ともにたしかな成長を続けている。日に日に増すのは日本代表への思いだ。「まずは次のコロンビア戦。絶対に代表に生き残りたい。これから生き残っていきたい気持ちがより一層強くなりましたね」。し烈な戦いも、ハツラツとした表情でポジティブに捉えていた。

(取材・文 石川祐介)

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