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右SB起用は自分の意思でもあったと明かした相馬勇紀、高精度クロスで1アシスト

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右サイドバックで途中出場したMF相馬勇紀

[6.15 キリンチャレンジ杯 日本6-0エルサルバドル 豊田ス]

「コスタリカ戦しか出られなかったし、正直、ピッチ内で貢献できなかった」と振り返ったカタールW杯から半年あまり。第2次森保ジャパン初招集となった日本代表MF相馬勇紀(カザピア)が後半開始から右サイドバックで途中出場し、「自分がサイドハーフのときにやられて嫌だったことをやった。対人のところは自信を持っている。相手は10人だったけど、いろんなことを考えながらできたと思う」と語った。

 代表では初経験となる右サイドバックで1アシストと結果を残すことにも成功した。後半28分、右サイドでボールを持つと、ゴール前へ精度の高いクロスを供給し、これをFW古橋亨梧が頭で決めた。相馬は「最初はGKとDFの間を狙った」というが、相手DFに当たらないように途中で狙いを変更。「あとは古橋亨梧くんがうまく決めてくれた。アシストという結果を出せたのは良かった」と感謝した。

「子供の頃は右サイド、大学とプロでは左サイド、ポルトガルでは右のシャドーを中心にプレーしている」が、エルサルバドル戦は右サイドバックでのプレー。カタールW杯時は非公開練習の際に「サイドハーフの選手が多いのでサイドバックに入ることもあった。そのときから相手のボールを奪うことや対人プレーが好きだった」というが、実は今回は相馬自身の意向もあっての右サイドバック挑戦だった。

「右サイドバックは酒井(宏樹)選手や長友選手が引っ張ってきたポジション。2人は今、いったん入っていないというのもあるので、僕からもいろいろなポジションをチャレンジしてみたいですと(森保監督に)言ったし、監督からもいろいろなポジションをできるようになってほしいと言われた」と明かした。

 今回の代表活動に際して「これからはポジション争いも厳しくなる」と気を引き締めていた相馬。ポルトガルでのプレーで、Jリーグでは感じられなかったような相手の足の出方にもアジャストできていると自信を深めるW杯経験者が、さらにプレーの幅を広げようと必死に戦っている。

(取材・文 矢内由美子)

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