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長期離脱明けでアジア杯合流の旗手怜央「コンディションは上がっている」常連組と積極交流

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MF旗手怜央(セルティック、写真右)

 厳しい中盤のポジション争いに挑む日本代表MF旗手怜央(セルティック)は日々、シュート練習にも積極的に取り組み、出場へのアピールを続けている。

 14日の初戦ベトナム戦は出番がなかったが、今大会はメンバーを入れ替えながら戦うことが想定されており、どこかでチャンスは訪れる見込み。17日の練習後の取材対応では「まずはチームのために何ができるか。チームのために自分の力を出すのが一番だし、それプラス、ゴールなどの結果が出ればいい。しっかりチームのためにやっていたらついてくると思うので、チームの勝利のために自分のプレーを少しでも出していければ」と意気込みを語った。

 旗手は昨年10月下旬のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)のA・マドリー戦で左ハムストリングを痛め、今季は長期離脱に苦しんだ。年明けのスコットランドリーグで後半途中から公式戦復帰を果たし、約20分間プレーした後、そのままアジア杯に臨む日本代表に合流。現在は全体練習にフルメニュー参加を続けており、「チームのトレーニングも強度高くできているし、コンディションは上がっている感じはする」と手応えを感じている。

 日本代表の練習前後にはMF守田英正(スポルティング)と頻繁に話し込む場面が見られる。「アンカーの選手だし、ポジションを争う選手の良い部分を引き出しつつ、練習から感じたところを聞いてもらって、守田くんなりの考えを聞かせてもらっている」と旗手。その関係性は「自分の話を聞いてもらっている感じ」が主だというが、川崎Fでチームメートだった先輩の存在が大きな支えになっているようだ。

 ベトナム戦後はDF冨安健洋(アーセナル)、DF谷口彰悟(アルラーヤン)とクールダウンを共にする姿もあり、最終ラインを担う常連組とのコミュニケーションも深まっている様子。「自分自身の結果は大事だと思うけど、水を運ぶプレーも評価されているのでしっかり分けて出せれば」と意気込むMFは着実にチームに順応し、出場機会に備えている。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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