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「スタートから飛ばした」兵働2G1A!千葉が3発首位奪取!

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[6.13 J2第19節 千葉3-1鳥取 フクアリ]

 J2は13日、第19節の11試合を行い、フクダ電子アリーナ(千葉)では2位のジェフユナイテッド千葉と20位・ガイナーレ鳥取が対戦。ホームの千葉がFW藤田祥史の先制ゴールとMF兵働昭弘の2ゴールによって3-1で快勝した。2連勝とした千葉に対し、勝ち点1差の首位・山形は湘南に敗戦。千葉は今季初となる単独首位に立った。

 試合開始直後の前半1分、千葉が“電光石火”の一撃でいきなり主導権を握る。左サイドで相手ディフェンスラインの横パスをカットした兵働が中央へクロス。これをフリーで走りこんだ藤田が頭でゴールへと押し込み、難なく先制した。兵働は「前のホームの試合でサポーターの皆さんに悲しい思いをさせてしまった。きょうはスタートから飛ばしていきました」。前回のホームゲーム(2日)では最下位の岐阜に0-1で敗戦。千葉は悔しい思いを試合開始からぶつけて大きなアドバンテージを得た。

 連敗を4で止めたい鳥取は、左CKからCB戸川健太がヘディングシュートを放つなどセットプレーやサイド攻撃から反撃を試みるが、千葉は昨シーズン2度の鳥取戦でいずれもゴールを決めているFW米倉恒貴と藤田の2トップ、左サイドを再三えぐる兵働らを中心とした攻撃で流れを渡さない。

 そしてポゼッションからサイドチェンジを交えた攻撃で鳥取を揺さぶった千葉は、18分にも米倉、兵働のコンビで左サイドを崩すと、最後は兵働のラストパスにFW田中佑昌が飛び込んだ。このシュートはゴールを捉えることができなかったが27分、右サイドを駆け上がったU-23日本代表SB大岩一貴がライナー性のクロスをファーサイドの兵働の足下へ通す。左足でコントロールした兵働は、冷静に左足でゴールへと叩き込んで2-0と突き放した。

 立ち上がりから「飛ばした」千葉の攻勢は後半も止まらない。4分、右サイドの大岩がグラウンダーでゴール正面の米倉の足下へボールをつけると、米倉は反転して左サイドからPAへ飛び出した兵働へスルーパス。兵働はニアサイドへ豪快な左足シュートを突き刺して3点差とした。

 後半開始から32歳MF実信憲明とMF鶴見聡貴を同時投入して流れを変えようとした鳥取にとっては痛恨の失点。後半30分には右サイドを抜け出したSB尾崎瑛一郎のクロスが千葉FW大塚翔平のハンドを誘ってPKを獲得し、これを実信が右足でゴール右隅へ決めて1点を返した。だが、35分に39歳の元日本代表MF岡野雅行をピッチへ送り出すなど反撃姿勢を強めたものの、これ以上の追撃はできずに5連敗となった。

 勝った千葉の木山隆之監督は試合後、「立ち上がり凄くいい形で点を取れたので、ある程度余裕を持って進めることができたけれど、もっと決めるべきところを決めなければいけない。1点取られたところも余計だった」と反省。次節はアウェーで勝ち点2差の2位・東京Vと激突することとなったが、19試合目でようやく立った単独首位の座を明け渡すつもりはない。

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