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「僕が決めれば負けない」小手川の逆転弾で京都下し、北九州が10戦ぶり白星

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[6.3 J2第17節 京都1-2北九州 西京極]

 ギラヴァンツ北九州が敵地で京都サンガF.C.を2-1と逆転で下した。北九州の勝利は4月7日の愛媛戦以来、10試合ぶりの今季3勝目。対する京都の連勝は3でストップした。上位3チームに食らいつきたかった京都だが、勝ち点も28のまま。順位は4位のまま変わらなかったが、まさかの足踏みを強いられることになった。

 先制は京都。前半38分、FW横谷繁がPA内の混戦をスルスルとドリブルですり抜けシュート。4月28日の千葉戦以来、6試合ぶりのゴールを左サイドネットに押し込んだ。

 前半はシュート0に抑え込まれた北九州だが、ハーフタイムに柱谷幸一監督に「相手が前にいても、シュートを打っていこう」と気合を入れられるとイレブンが奮起。積極的なプレーで京都ゴールに迫ると、迎えた13分、DF渡邉将基が頭で落としたボールを、MF小手川宏基がGKを背負いながら粘ってキープ。ヒールで流すと、受けたFW大島秀夫が押し込み、同点に追いついた。

 連勝を止めたくない京都も後半35分から切り札のFW久保裕也を投入し勝負に出る。同39分には久保がゴール正面でFKを獲得。これをMF山瀬功治が直接狙うが、コースを狙ったFKはクロスバーに嫌われ、勝ち越すことは出来なかった。

 するとこのままドローで終えるかと思われた44分、北九州が見事なカウンター攻撃を見せる。直前に交代でピッチに入っていたFWキム・ドンフィが左サイドを抜け出し、ゴール前に折り返す。これを受けた小手川がGKオ・スンフンの股を抜くシュートを蹴り込み、試合をひっくり返した。柱谷監督の交代策も的中し、北九州が10戦ぶりの勝ち点3をもぎ取った。

「ドンフィがいい具合で抜けたので、ゴールしてやろうと思った」。興奮気味に起死回生の逆転ゴールを振り返った小手川。これで小手川がゴールを決めた試合は今季3戦全勝となった。「ずっと勝利がなかったけど、僕が(ゴールを)決めた試合は負けていなかった。僕が決めなければいけないなと思っていた」と笑顔を弾けさせた。

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