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浦和MF大久保智明が“やっと”の今季初ゴール!! 先発定着からチーム成績も急上昇「充実している」

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浦和レッズMF大久保智明

[7.10 J1第21節 浦和 3-0 FC東京 埼玉]

 今季初スタメンから5試合連続の先発出場で、待ちに待った今季初ゴールを掴み取った。試合後、浦和レッズMF大久保智明は「やっと……という感じでうれしかったです」と素直な喜びを語った。

 2-0で迎えた後半25分、右サイドを攻め上がったMF江坂任のクロスに対してゴール前にもぐり込むと、絶妙なポジショニングから左足ワンタッチで押し込んだ。「クロスからのシュートは練習しているし、江坂選手がすごくいいボールをくれたので合わせるだけだった」。大久保にとってはこれが今季初ゴール。J1リーグ戦では昨年9月11日の第28節横浜FC戦以来、約10か月ぶりの得点となった。

 ゴール後にはホームゴール裏のサポーターの前で喜びを爆発。左胸のエンブレムを掴み、自らの存在をアピールした。「自分のゴールを待っていたと思うし、やっと決められたという気持ちを示せた。うまくいかない時もあったけど、自分が決めることでチームも勢いが出るとずっと思っていたので、それを示せた」。たぎらせていた気迫を最高の形で表現してみせた。

 大久保は6月18日の第17節名古屋戦(○3-0)から5試合連続での先発出場。持ち味がチーム内で評価され、序列が高まってきている。「前に比べたら攻撃の起点になったり、ドリブルで相手の嫌なところに入っていったりとか、そういうプレーが増えているところは自分の特長がすごく出ていると思う。自分のプレーを認識してくれているので、それが一つ戦術になっているのは嬉しい」。

 またそのうち3試合はフル出場。この日の交代も「足首を捻って交代したけど、体力的には全然残っていた」といい、運動量の多いウインガーでも1試合走り切れるスタミナも魅力だ。試合後には「走れるほうだと思うし、昔から走っている時のほうがいいプレーをできているというのがある」と明かし、「意識的に戻るところだったり、攻撃に出ていくところで走るようにしている」と頼もしい言葉を口にしていた。

 さらに大久保の今季初先発で10試合ぶりの白星を収めた名古屋戦以降、チームは3勝2分の無敗でコンスタントに勝ち点を獲得している。「自分が出て勝つということがいい。チームが負けていいプレーをするより、自分が出て勝ったほうが、プレーが仮に良くなくても評価が上がると思う。自分が出ていて勝つことをすごく意識している」。自らの存在がチーム成績に結びついている日々について「自分が本当に浦和レッズを勝利に導くことができる選手になっているというのを試合を重ねるごとに自信になっているし、充実している」と手応えをのぞかせた。

 もっとも、いまの活躍で満足しているわけでは決してない。「6試合で1ゴールというのも正直、攻撃の選手だとしたら物足りない」。そう振り返った大久保はこの日のパフォーマンスについても「クロスも3本くらい合わせないといけない場面でズレしまったのもあった。明確に課題が出たので練習していきたい」ときっぱり。中央大出身のプロ2年目、期待のアタッカーはさらに高みを見据えている。

(取材・文 竹内達也)
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