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足踏み続く横浜FM、2戦連続シュート20本越えも無得点…仲川「最後の質だけ」

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FW仲川輝人

[10.12 J1第27節延期分 横浜FM 0-1 磐田 日産ス]

 優勝まで思わぬ足踏みが続いた。横浜F・マリノスは下位2チームに今季初の連敗を、無敗だった日産スタジアムで喫した。しかし首位を走ってきた自信はなくならない。敗戦を省みつつも、FW仲川輝人は「もう一回自分たちのサッカーを見直すことと、やり続けることだけです。それだけです」と次戦を見据えた。

 8日の前節・ガンバ大阪戦、今節・ジュビロ磐田戦で優勝が決定する可能性があった。しかしそれぞれに敗戦を喫し、リーグ戦は天皇杯決勝とルヴァン杯決勝開催に伴う中断期間へ。約2週間後の第33節・浦和レッズ戦以降に持ち越された。首位の連敗中に2位・川崎フロンターレは猛追。首位と2位の間にあった勝ち点8差は、勝ち点2差にまで縮まった。

 選手たちの顔から悔しさが覗く。FW水沼宏太は「率直に悔しいです。ありきたりの言葉ですけど、本当に切り替えてやるしかない。次の試合まで空くので、みんなでもう一回気持ちをひとつにして、やっていくしかない」と語る。「どんな状況であれゴールをこじ開けるのが、勝つための条件として必要。ピッチに立つ選手たちは、どんな手を使おうが、ネットを揺らすっていう、そこに向かってやっていかないといけない」。守備を固める下位チームから2試合連続で無得点。リーグ最多の得点力が沈黙している。

 攻撃面での精度を上げながら、焦らずゴールを狙い続ける。それは今季戦い続けてきた横浜FMの姿でもある。DF永戸勝也は「切り替えるしかない。だからといってやり方を変えることはない。変えようと思っている人も誰もいないと思う」とブレない。DF小池龍太も「変わらないと思います。準備を続けること、一人ひとりが最高のコンディションを持ってくること」と語った。

 仲川は「最後の質だけだと思います。そこを決めるか決めないか、ペナの中に進入できるかできないか、だけだと思います。そこだけです」と強調する。「あと2試合で自分たちが2勝すれば優勝。それだけ目指して、もう一回チーム一丸となって士気を高めていきます」と決意を新たにした。

(取材・文 石川祐介)
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