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“因縁”神戸にリベンジ達成…横浜FM永戸勝也が移籍1年目でJリーグ制覇「呼んでくれたチームに感謝」

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横浜F・マリノスのDF永戸勝也(写真中央)

[11.5 J1第34節 神戸 1-3 横浜FM ノエスタ]

 横浜F・マリノスのDF永戸勝也が、加入1年目でJリーグ制覇を成し遂げた。自身にとってプロキャリア初のタイトル獲得。優勝セレモニー後には「1年間頑張ってきてよかったなという気持ちと、去年鹿島で最後のほう出ていなかった自分に声をかけてくれて、呼んでくれたチームに感謝しています」と心境を吐露した。

 勝てば優勝という条件で迎えたヴィッセル神戸とのJ1最終節。永戸には負けられない理由があった。「本当に悔しい思いをして、まずはリベンジというところを意識していた」。神戸は一発勝負のACLラウンド16で対戦し、アジア制覇の夢を絶たれた因縁の相手。その試合で永戸は勝敗を分ける失点に絡んでおり、リベンジに向けたモチベーションは高かった。

「ありきたりだけど今日のゲームはどっちが勝ちたいかの勝負だと思っていたし、僕も含めて他の選手も気持ちが入っていた」。ACLでは神戸のサイドチェンジがSBの裏に入ることが多く、チームは前線の選手たちも含め、大きく蹴らせないようプレッシングに奮闘。その結果、最少失点にとどめることに成功し、3-1の勝利で優勝を手繰り寄せた。

 鹿島に2年間在籍していた永戸は昨季途中、DF安西幸輝の加入によってレギュラーポジションを失い、シーズン終盤に出場機会が激減。「もがいていたところ」に横浜FMからのオファーを受け、移籍を決断した。前回優勝時の主力だったDFティーラトンが抜けたとはいえ、横浜FMの左SBは中央でのプレーも求められる難しい役柄。今季の序盤戦は守備面の対応に苦慮する場面もみられた。

 それでも終わってみればチーム4位の2147分間出場。いまでは右サイドバックのDF小池龍太とともに欠かせない存在となり、見事に優勝に貢献した。「僕も6年目だけど、なかなか優勝したくてもできないというところからやっと手が届いた感覚」。そう頂点に立った喜びを表現した27歳は「でも優勝したらまた次という感情がすぐに出てくる」と早くも連覇に闘志をたぎらせていた。

(取材・文 竹内達也)
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