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新加入選手躍動の千葉、柏との打ち合い制して3大会ぶりにちばぎんカップ奪取

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小林慶行新監督率いる千葉が3ゴールを挙げて柏を下した

[2.12 ちばぎんカップ 柏 2-3 千葉 三協F柏]

 12日、第27回ちばぎんカップが三協フロンテア柏スタジアムで開催された。試合はMF小森飛絢(←新潟医療福祉大)が1得点、FW呉屋大翔(←大分)が2得点挙げたジェフユナイテッド千葉が、柏レイソルの反撃をMF山田康太(←山形)とFW細谷真大と1得点ずつにおさえ、3-2でちばんぎんカップで勝利した。

 ホームの柏は、4-1-2-3でスタート。GKは佐々木雅士、4バックは右からDF片山瑛一(←清水)、DF立田悠悟(←清水)、DF古賀太陽、DF三丸拡が並び、アンカーにはMF高嶺朋樹(←札幌)。インサイドハーフは山田とFW仙頭啓矢(←名古屋)が務め、3トップには右からFWマテウス・サヴィオ、FW細谷真大、MF小屋松知哉が構える布陣となり、新加入5選手が先発した。

 アウェーの千葉は、3-4-2-1をベースに選手が並び、GKは新井章太、3バックは右からDF松田陸(←金沢)、DF新井一耀、DF鈴木大輔、中盤は右からMF末吉塁、MF田口泰士、MF熊谷アンドリュー、DF矢口駿太郎(←千葉U-18)が入り、シャドーは小森とFW見木友哉、最前線に呉屋がおさまり、新加入選手は4選手がスタメンに入った。

 ボールを回しながら主導権を握ろうとする柏。それに対し、千葉はアグレッシブな守備で柏にシュートチャンスを与えない。千葉のアグレッシブな姿勢が実ったのは、前半19分だった。柏のGK佐々木が前に蹴り出したボールが、立田の足元に当たってしまう。こぼれ球に反応した小森が無人のゴールに流し入れて、千葉が先制に成功した。

 30分にも、千葉は柏のGK佐々木のパスに対して呉屋がプレッシャーをかけると、呉屋のブロックしたボールが柏ゴールに転がりこんで、千葉がリードを2点に広げた。

 続く32分には、柏が決定機を創出。仙頭のパスを受けた小屋松が、ペナルティエリア内で3選手を引きつけて中央の細谷へ。細谷のシュートは、ゴールライン上で矢口が頭で跳ね返したが、こぼれ球を山田が押し込み柏が1点を返した。

 前半終了間際には、マテウス・サヴィオが右足アウトで上げたクロスを、細谷がヘディングでとらえたが、シュートはクロスバーを越えてしまう。前半は千葉が2-1でリードして終えた。

 後半開始6分、再びスコアが動いた。マテウス・サヴィオが右サイドでタメをつくると、追い越した山田へパスを送る。フリーでクロスを上げた山田は、ゴール中央の細谷にピタリと合わせる。細谷のヘディングシュートは、GK新井章に弾かれながらもゴールに吸い込まれ、柏が同点に追いついた。

 それでも千葉は左サイドからのクロスを、柏守備陣が処理できずにいると呉屋が押し込んで、後半24分に勝ち越しに成功した。

 互いに選手を入れ替えつつ、好機をうかがうと、柏は途中出場のFW武藤雄樹がゴール前で決定機を迎えたが、GK新井章のセーブにあってしまう。

 試合は3-2で千葉がリードしたまま終了。千葉が2019年以来となるちばぎんカップを制し、小林慶行監督の”初陣”を白星で飾った。

(取材・文 奥山典幸)
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