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札幌ペトロヴィッチ監督はJ1最多指揮が間近も「語れば引退」、小野はJ1最年長に「尊敬する選手がまだやっている」

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札幌のペトロヴィッチ監督とMF小野伸二

 北海道コンサドーレ札幌は18日のJ1リーグ開幕節でサンフレッチェ広島と対戦する。14日のJリーグキックオフカンファレンスでは、ペトロヴィッチ監督とMF小野伸二が登壇。Jリーグの舞台で長く戦ってきた2人が、改めて新シーズンへの意気込みを語った。

 ペトロヴィッチ監督は現在J1リーグ指揮数が522試合。残り3試合で西野朗氏が記録していた524試合を更新し、J1歴代最多指揮試合数を樹立することになる。だが、指揮官は笑顔で「65歳になりましたけど、自分のキャリアのことに関して語るようになったらそろそろ引退かな」と矜持を語る。

「監督は自分自身が毎日、現場でどういう仕事をしているか見せないといけない。できるというところを証明していかないといけない。記録はあるが、それはこれまで積み重ねてきた一つひとつの試合でしかない」

 今後も過去は振り向かず、日々の仕事を意識すると語ったペトロヴィッチ監督。その一方で、長年の指揮官キャリアの一区切りも匂わせる。「その言葉についてコメントすることは、近い将来に来るかもしれない。65歳なので引退もそろそろかもしれない」と口にしながら、豪快な笑い声で真意をはぐらかした。

 日本代表史上最年少でのフランスW杯出場など、若い時期からサッカー界を走り続ける小野も、J1リーグ登録選手で最年長となった。今年9月には44歳。背中に着ける「44」に「やっと追いついた」と笑みを浮かべる。だが、当の本人に最年長の自覚はない。なぜなら、今月26日に56歳の誕生日を迎え、先日ポルトガル2部リーグに旅立った“キング”がいるからだ。

「J1で最年長でも、三浦知良選手という尊敬すべき選手がまだやってらっしゃる。自分が一番上という気持ちにはなっていない」

 Jリーグは30周年を迎えた。日本サッカーを代表する一人として、未来につなげる役目を買って出る。「もっともっとサッカーが盛り上がるために、自分も含めてどう盛り上げるか、もう一度考えるいい機会。たくさんの方がサッカーに魅力を感じて観客の人数が増えるように、自分のできることをやっていきたい」。トークショーでは今季のポイントに“楽しむ”を挙げた。これから先も、新たなサッカーファンを楽しませてくれるようだ。

(取材・文 石川祐介)
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