トップ昇格1年目で全試合出場中、J1基準に挑む柏18歳FW山本桜大「結果を残したい」
[3.12 J1第4節 柏 0-3 名古屋 三協F柏]
U-18からトップチームに昇格したばかりの柏レイソルFW山本桜大が今季、公式戦5試合すべてに起用されている。ネルシーニョ監督からの期待の大きさを感じさせる一方、ここまではノーゴール。若きストライカーは「結果を残したい」とトレーニングから懸命に取り組んでいく構えだ。
18歳の山本は昨季、高円宮杯プレミアリーグEASTで得点ランキング3位の15ゴールを記録したほか、夏の日本クラブユース選手権では大会6ゴールで得点王も獲得した点取り屋。今季はトップチームに昇格してすぐさまベンチ入りのチャンスを掴み取り、ここまでJ1リーグ全4試合で途中出場し、ルヴァン杯鹿島戦(△1-1)では自身初の先発フル出場も経験した。
ユース年代ではストライカーとして勝負してきた山本だが、プロでは主にウイングやサイドハーフでの起用が中心。もっとも、これは数々の先輩も経験してきた道だ。「工藤(壮人)さんとか岡崎慎司さんもウイングをやってきたと聞いたので、何かしらヒントがあると思う」(山本)。現在のエースを担うFW細谷真大もその一人。フリーでボールを受けられる機会の多いサイドのポジションから出場機会を積み重ねている。
しかし、公式戦5試合目となったこの日、チームは3-5-2へのシステム変更を敢行したことで、山本には2トップでの出場機会が訪れた。それも与えられたプレータイムはこれまでで最長の約35分間。0-2のビハインドという厳しい状況だったこともあり、必ず結果を出すべくピッチに立った。
それでも結果的にはプロの壁にぶつかった。名古屋の5バックがゴール前を固めてきたなか、良い形でボールを受けられる機会はほとんどなく、終盤にようやく訪れたシュートチャンスもDF中谷進之介に難なく対応された。「タッチがうまくいって、いつでも打てる位置にボールを置けたのに、股も警戒されてシュートを打つコースがなかった」。かつて柏U-18で育ち、日本代表にまで上り詰めた国内屈指のCBにJ1基準との違いを見せつけられる形となった。
試合後、山本は「Jリーグでコンスタントに出られていた中で、今日が一番出来が悪かったと感じている。途中出場で0-2で入ったということは攻撃や守備面で勢いをもたらすことが絶対に必要だった」と反省を口にし、「一人一人のCBのカバーリング範囲の広さや強さがユースと違っていて、そこで自分ができていない」と厳しく語った。
もっとも、最前線のポジションで出場したのはこれが初めて。「自分は試合に出られているほうなので、最初のほうならしょうがないと思われるところも、こんなに試合に出ているのに結果を残せていないとファンの方もなってくると思うので、まずは結果を残したい」。焦りもありながら適応するためのすべを思い描き、トレーニングに取り組んでいくつもりだ。
「状況判断、前を向けるところは前を向いたり、プロのレベルだとボールを持ってから考えたら遅いので、ボールを持つ前にどれだけ空いているところを見られるか、ドリブルで入れるスペースを見つけておくかが大事。考える力を身につけていきたい」。クラブ期待のストライカーはもがきながら結果を掴み取る。
(取材・文 竹内達也)
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U-18からトップチームに昇格したばかりの柏レイソルFW山本桜大が今季、公式戦5試合すべてに起用されている。ネルシーニョ監督からの期待の大きさを感じさせる一方、ここまではノーゴール。若きストライカーは「結果を残したい」とトレーニングから懸命に取り組んでいく構えだ。
18歳の山本は昨季、高円宮杯プレミアリーグEASTで得点ランキング3位の15ゴールを記録したほか、夏の日本クラブユース選手権では大会6ゴールで得点王も獲得した点取り屋。今季はトップチームに昇格してすぐさまベンチ入りのチャンスを掴み取り、ここまでJ1リーグ全4試合で途中出場し、ルヴァン杯鹿島戦(△1-1)では自身初の先発フル出場も経験した。
ユース年代ではストライカーとして勝負してきた山本だが、プロでは主にウイングやサイドハーフでの起用が中心。もっとも、これは数々の先輩も経験してきた道だ。「工藤(壮人)さんとか岡崎慎司さんもウイングをやってきたと聞いたので、何かしらヒントがあると思う」(山本)。現在のエースを担うFW細谷真大もその一人。フリーでボールを受けられる機会の多いサイドのポジションから出場機会を積み重ねている。
しかし、公式戦5試合目となったこの日、チームは3-5-2へのシステム変更を敢行したことで、山本には2トップでの出場機会が訪れた。それも与えられたプレータイムはこれまでで最長の約35分間。0-2のビハインドという厳しい状況だったこともあり、必ず結果を出すべくピッチに立った。
それでも結果的にはプロの壁にぶつかった。名古屋の5バックがゴール前を固めてきたなか、良い形でボールを受けられる機会はほとんどなく、終盤にようやく訪れたシュートチャンスもDF中谷進之介に難なく対応された。「タッチがうまくいって、いつでも打てる位置にボールを置けたのに、股も警戒されてシュートを打つコースがなかった」。かつて柏U-18で育ち、日本代表にまで上り詰めた国内屈指のCBにJ1基準との違いを見せつけられる形となった。
試合後、山本は「Jリーグでコンスタントに出られていた中で、今日が一番出来が悪かったと感じている。途中出場で0-2で入ったということは攻撃や守備面で勢いをもたらすことが絶対に必要だった」と反省を口にし、「一人一人のCBのカバーリング範囲の広さや強さがユースと違っていて、そこで自分ができていない」と厳しく語った。
もっとも、最前線のポジションで出場したのはこれが初めて。「自分は試合に出られているほうなので、最初のほうならしょうがないと思われるところも、こんなに試合に出ているのに結果を残せていないとファンの方もなってくると思うので、まずは結果を残したい」。焦りもありながら適応するためのすべを思い描き、トレーニングに取り組んでいくつもりだ。
「状況判断、前を向けるところは前を向いたり、プロのレベルだとボールを持ってから考えたら遅いので、ボールを持つ前にどれだけ空いているところを見られるか、ドリブルで入れるスペースを見つけておくかが大事。考える力を身につけていきたい」。クラブ期待のストライカーはもがきながら結果を掴み取る。
(取材・文 竹内達也)
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