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蹴られてはいたが…浦和FW興梠慎三がPK逸のシーンを振り返る「蹴られているのは蹴られている」

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蹴られていたFW興梠慎三

[4.23 J1第9節 川崎F 1-1 浦和 等々力]

 敵陣内で足を蹴られたが、PK獲得には至らなかった。浦和レッズFW興梠慎三は「蹴られているのは蹴られているので、PKになってもおかしくないのかなとは思いましたけど……」とそのシーンを振り返った。

 浦和は後半23分に敵陣まで攻め入った。MF関根貴大が中盤からPA内にパス。すると、川崎フロンターレのDF高井幸大にブロックされる。こぼれたボールに最初に反応したのは興梠。左足でボールをカバーしたその直後、興梠の左ふくらはぎに高井のキックが入った。

 直後にはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックが入る。谷本涼主審は浦和へのPKは無しと判断し、プレーはそのまま続行された。

 試合後、興梠は主審とのやり取りを「蹴られているけどねぇ……みたいな感じで言ってたけど、いやいやいや!と」と明かす。「自分的には難しいところですけどね。相手が蹴ろうとしたところに自分の足を先に入れてっていう感じだったので。自分のファウルにもなるしPKにも。審判によって変わってくるのかなと」。興梠が高井のキックコースに意図的に入ったとみなされ、興梠へのファウルと認められなかったようだ。

 だが、その後にFWブライアン・リンセンがゴールを決め、ACL決勝第1戦直前の試合は1-1のドローに終わった。アルヒラルとの敵地サウジアラビアでの第1戦は今月29日。2017年のACL優勝を経験している興梠はその難しさを語る。「アウェーはハーフコートゲームの試合展開になる。1、2本くらいはチャンスがあると思うので、そこをしっかり決められれば、第2戦につながるのかなと」。第1戦で勝利すれば優勝に大きく近づくが「0-0で引き分けでも勝利に値するくらいの価値はあるのかなと思います」と冷静な目を向けた。

(取材・文 石川祐介)
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